マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

【2位】ツインリンクもてぎ100kmサイクルマラソン 男子B

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photo by kokeshi san
明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。

早速ですがご報告があります。
本年から湾岸サイクリング・ユナイテッドに加入することとなりました。
Innocentには籍を置いたまま、実業団登録という形になります。
棲み分けとしてはホビーレースはInnocent、実業団レースは湾岸、というイメージですが恐らく大体は湾岸としてレースに出ることになるかと思います。
(Innocent、レース出る人全然いないし…)
あらたきさんと共闘した方が良さそうなレースはInnocentとして出るココロモチです!!!(笑)

まあ何のジャージ着てようと基本的にInnocentと湾岸とは協調すると思いますが、、、

ということで本当のデビュー戦は4月ですが、実質的なデビュー戦ということで2年振り(3年?)にもてぎ100kmサイクルマラソンに1/5(日)に出て参りました。
(日和ってエキスパートじゃなくて年代別にエントリーしたけど)

ただ当初は全く乗り気ではなく…理由としては、
・正月
・連休最終日(次の日会社)
・冬のもてぎはマジで寒い
・こないだレース出たばっか
・100kmは大体集団ゴール(ここ数年は逃げ勝ちだけど)
・時期によるものなのか毎年集団が凄い不安定
・RXのまこっちさんが過去に骨折してる
・新年早々怪我したくない

めちゃくちゃ乗り気じゃねえな。
色々考えましたが、湾岸のいしづかさんが他にも湾岸ちるから出ようぜ!と言ってくれたので出ることに。
本当に危なくなったらレースから降りれば良いかと気楽な気持ちで。

ただ、年末のエベレスティング(別記事出します)により、風邪を引き1週間ほとんど自転車どころか運動も全くしていない状態。
レース2日前に実家から家まで100km乗って、「ああダメだわ」という感じ。
具体的には心肺も筋力も明らかに衰えてる。
まあこういう時もあるということで、やれることをやることに。

長くなったがリザルトと各種データはこちら。

ツインリンクもてぎ100kmサイクルマラソン 男子B
2位/40人くらい 2h29min16sec Ave40.8km/h
AP173W NP227W TSS163 1496kj
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エキスパートはこちら
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注意して欲しいのはエキスパートじゃないので、総合だと多分10位くらいじゃなかろうか。
因みにエキスパートは鳥倉選手が逃げ切り勝利。
総合という括りは無かったが、恐らく総合でも優勝してるはず。
私のカテゴリーの男子B(19~29)は市川選手が優勝。
凄い勢いで捲られたので一瞬で無理だと悟りました。
お二人とも優勝おめでとうございます。

反省点としては…
・風邪を引くな
・アタックするのはいいけど、やりすぎて後ろに下がりすぎない
・どんなときでもレースの展開を把握して、対応できる位置にいること
体幹鍛えろ(高強度になると腰が痛くなる)


良かった点としては…
・コンディション未知数でも果敢にアタックした
・自分のリザルトに固執せず、逃げを潰すべく動けた
・諦めが早かった(笑)

さて事前情報としてはこんな感じ。
<湾岸(味方)>
・いしづかさん(クライマーなのかな)
こけしさん(クライマーだと思う)
・よしおかさん(重量系ルーラーっぽい)
・トシアキさん(ルーラーじゃないかな)
・あたかさん(スプリンター)
・こうたろうさん(別名王子、きてれつさん、クライマーっぽい)
・宮田(チーズナンイーター)

<要注意選手>
・SBC 紺野選手、鳥倉選手
・RX 高岡選手(怪我明けなので大人しめのはず)、まこっちさん、ヤマケン選手
内房 古谷選手
・山中湖 福田選手
弱虫ペダル 長塚選手
・なるしま 小畑選手
・イナーメ 生田目選手

などなど…めっちゃいるな。
注意すべきは紺野選手…げんげんだろうか。
まずはチームオーダーをこなすことから。
チームオーダーは「序盤に逃げに乗る、年代別優勝」である。
逃げに乗れるかなーというのとこんなコンディションで集団最後まで残れるかなーという不安しかなかったか。。。。

レース当日はいしづかさん家に集合、いしづかさんとこけしさんと岡山から帰って来たよしおかさん(ほぼ初対面)の4人でもてぎまでドライブ。
山中なので路面が所々凍っており、たまに横滑りするスリリングな道中だったが無事到着。
めちゃくちゃ寒い。寒すぎて会場のコース路面も凍ってたようでバーナーで溶かしていたらしい。
その影響でスタート時刻を9:30から10:30に後ろ倒し。
まあ安全第一なので英断だったと思う。

寒いのでいしづかさんから湾岸ベストを拝借。
ありがとうございます。

スタート前にあたかさんにチャリを託し、トイレに行った帰りにGIROのおかもとさんに遭遇。
どこでも会う気がするな。
そしてにしむらさん(CWDのジャージ着てたけど)にも遭遇。。
そうこうしてると列が動く。やべえ!!!
チャリがあった場所まで走るが当然無い。
あたかさんが持ってってくれたか…!?
普通に周りがチャリに乗っている中、ダッシュ
いつぞやのフルームを思い出す。何もかも違うけど。

S/G地点辺りまで行くとあたかさん発見。
本当にすいません、ありがとうございます。
あたかさんとは初対面だったが、実はいつぞやのたかやまさんと行った筑波山ライドで遭遇していたことが発覚。
お互いにあーあの時の!となった。
この人はえーなーって思ってたら。。。

スタートまでしばし談笑。
定刻通り10:30にスタート。
ローリングだけど上りが普通に早い。4倍くらい踏まされる。
調子が未知数なので不安になってくる。

1周して上りの途中からリアルスタート。
最初から行こうと思っていたのでファーストアタック。
同志が前に2名いた。無理に抜く理由もないので後ろについて上りを終える。
めちゃくちゃ強度高い。7倍くらい踏まされた。
後ろを見ると普通に集団がついてきてる。まあそうだよね。
適当にローテーション回して少し下がる。
アタックがかかるのは間違いなく登り。それまでは脚を貯めなくては。
後で見たらこの周が一番NP高かった。7分302w。。

2周目は前目でクリア。行こうかと思ったけど自重。
王子さんが2人で逃げてた気がするけどすぐに吸収。
3周目と4周目はアタック。まあ決まらないけど。。
王子さんも一緒に乗っかってくれた。元気だな。

流石に動きすぎたので一旦集団の真ん中辺りに下がってしばらく休む。
が、これが本日最大の失敗だった。。。。

6周目辺りにSBCの紺野選手、鳥倉選手、インタープロの石原選手、内房の古谷選手、山中湖の福田選手の5名が抜け出す。
そこに湾岸からはよしおかさんが乗っかってくれた!!!
因みに勝ち逃げです(ネタバレ)

その後は湾岸のトシアキさん、なるしまの小畑選手、RXのまこっちさん、ヤマケン選手ら5~6人の追走が生まれていた。
ということをしばらく経った後にいしづかさんから聞いて知り驚く。
そもそもレースの展開を把握出来る位置に居ないのが、良くない。全く良くない。
レースを放棄してると言っても過言じゃない。
最大の反省点です。。。次からは何があってもいつでも前目で展開しよ。

しばらくしてよしおかさんが逃げから降りてくる。
後で話を聞いたところ、後ろについていても平地でも300w踏まされたとのこと。
登りは400w以上。。。。めちゃくちゃきついな。
ドロップしても仕方がないレベル。
その努力を認めてこけしさんが敢闘賞をよしおかさんに贈呈していた。
間違いなくあの日一番活躍してたのはよしおかさんだよなあ。
本来であれば私がやるべき役割だったし申し訳ない気持ち。

牽引の比率は紺野選手が4、石原選手が4、他が2、みたいな感じだったらしい。
逃げから鳥倉選手が飛び出てそれで勝ったみたいだし、最初から作戦通りだったんだろうな。
それにしても逃げが強かったな。

その後は追走集団も程なく瓦解。
よしおかさん曰く追走よりも逃げのペースが明らかに速かったので、追走にも乗らずに集団に帰って来たとのこと。
というか勝ち逃げが決まったことを確信して諦めていた模様。
この辺で追走に乗ってたCWDのにしむらさんに遭遇。
めちゃくちゃ辛そうだった。お疲れ様です。

私はあまり状況を把握していなかったので、とりあえず勝負を振り出しに戻すために何度か本気で集団を牽引。
下りと平坦は400w弱くらい踏んでた気がする。
思ったより調子が悪くなかったので、とにかく回復したら先頭に出て牽引。
最悪自分が集団から千切れても良い。
途中本当にキツくて脇腹がめちゃくちゃ痛かった。
多分脾臓だから血液が足りてなかったんだろうな。
心肺落ちてないじゃんと思ったらやっぱり落ちてた。

こけしさんや他有力勢も協調してくれたが、ギャップが70秒辺りからあまり変わらず。
一時は60秒くらいに縮んだがすぐに戻った。
いしづかさんが「嘘でも良いから50秒!って言って欲しかった」と帰りに言っていたが本当にそんな感じ。
全く埋まらないので集団はモチベーションを失ってそれ以上ペースが上がらなかった。

残り20km辺りで私も諦めた。
流石に自分一人の力では限界がある。
大人しく年代別の頭を取ることに集中する。
が、脚が若干怪しい感じ。ハムは大丈夫だけど、四頭筋がヤバそう。
ついでに腰も痛い。ストレッチすればマシになるが、エアロポジションが取れない。
前から思ってたけど体幹の弱さと柔軟性のなさは課題だなー。
シーズンオフはここ重点的にやろ。

上りはダンシングオンリーだったが、脚がつりそうなのでシッティングメインに切り替えて上手いこと誤魔化す。
そして最終周回。もう逃げとの差は90秒辺りに広がっていた。逃げは確定。
いしづかさんから最後絶対かかるから前に居ろと少し前にご指示。
ついでに高岡さんとまこっちさんをマークしろとのこと。
とりあえず高岡さんの後ろを絶対譲らないマンに。

上りは絶対かかるだろと思ったが、頂上より手前で緩む。
あ、あれー?と思ったが、ここから仕掛ける脚は無いのでとりあえずキープ。
もうしがみつくのが限界。
アンダーパスの手前の下りでよしおかさんがアタック!
いや絶対捕まるだろと思ったが、湾岸が集団を引く理由がなくなるのでファインプレー。
RX2名固定で集団を牽引。よしよしいいぞ。
この頃には集団がカオスになってきて、高岡さんの後ろはキープ出来なくなっていた。
湾岸ラインが形成されつつあったが仕方がない。

ホームストレートに入る。
一気にペースが上がる。え、こっからスプリント始まるのと思いつつわちゃわちゃするのが嫌なので合わせる。
ダンシングすると確実に逝くので、シッティングで踏み切る。
エキスパートやら年代別が前に8人くらいいるが、男子Bはいない!いける!
と思ったら横から凄い勢いで捲られた。それを捲り返す余力は無いので全てを悟る。

そのままゴール。
集団の頭はいしづかさんとトシアキさんが獲ってくれた。
私は年代別ですら負けた。。。
後ろで見てたのであなた優勝ですよーと祝福する。
その後はその辺にいたにしむらさんと談笑しつつピットに戻る。

久しぶりに表彰台に登り、何故かシクラメンをいただく。
華やかだけど持ち帰れないな…。困ったのでCWDの方にお譲りする。
ありがとうございます。助かりました。

湾岸としては私含めて3人入賞。上出来だと思う。まあ人数は一番揃えてたしね。
その後は行きの4人で水戸でカレーを食べて、高速乗って18時前辺りには帰宅。
カレーはチーズナンが中途半端だったなー。
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いしづかさん、運転ありがとうございました。

何はともあれ無事故無怪我で終われて何より。
次は1月下旬の下総エンデューロです。
頑張ります。

翌日、腰が痛かったのでIGAスポーツ整骨院に行ったら、北野選手とキクゾーが居た。
自転車乗りは引かれ合う運命か。
伊賀先生に解してもらい、かなりマシになった。
でもめちゃくちゃ痛い。すごく痛そうな顔してるのに止めてくれない。
いつもありがとうございます。
色々相談したら腹筋と背筋を鍛えなさい、と筋トレの本を貸してくれた。
オフシーズンは上半身鍛えねば。

あ、彼女募集中です(唐突)
自転車に理解があると有り難いです。
宜しくお願い致します。

【6位】ウィンターサイクルマラソン サイクルウルトラマラソン男子

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photo by 菊乃屋喜久蔵

分かりやすくタイトルにリザルトも載っけました。
これで中身書く必要無いな!(まあちゃんと書きますよ…)

とりあえず細かいリザルトとデータをば。
ウィンターサイクルマラソン ウルトラサイクルマラソン男子
6位/50人くらい 3h42min16sec Ave40.5km/h
AP169W NP215W TSS219 2189kj
NPひっく。まあこんなもんか。

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今シーズンはおきなわで終わりましたが今年最後のレースということでウィンターサイクルマラソン昨年に引き続き出場いたしました。
2016年から出てた気がするからかれこれ4年連続かな。
初めて表彰台に乗ったということもあり個人的には一番縁が深いレースです。

例年2時間エンデューロに出てた気がするが、アラタキさんが150(ウルトラ)!と仰るので(まじかよ)、快く一緒に出ることにしました(まじかよ)。
ムトウ君も無事道連れにしておいた(やったぜ。)
ニシムラさんはCWDでチームエンデューロに出るということなのでどこかにはいる感じ。

要注意選手はアラタキさん(ゴール手前までは味方)、VC福岡の武井選手、内房レーシングの古谷選手、RXのまこっち選手、もやっしー選手の5名。
武井選手はスプリントが強いが、それ以外の選手は逃げに強い(TT系)のでゴールスプリントになったら終わり。
とにかく逃げを作らないと話にならないが、逃げが出来ると勝ち逃げになる可能性が高いので逃げに対する警戒はかなり高いはず。まあ実際そうなった。

元CircleCycle所属のTERUさんにハイエースされて会場へ。
停車したら隣がCircleCycleさんのケンプリンさんの車だった。とんだミラクルや。更にその隣がCircleCycle代表ののぶさんの車だったような気がする。
チャリをハイエースから下ろそうとすると、ニシムラさんの車が隣に。流石に知り合い多過ぎて笑ってしまった。

本日はCircleCycleにお世話になるので同じピットに。
2番ピットとかいう駐車場からめちゃくちゃ遠いところが拠点になったらしく膝から崩れ落ちそうになるが、頑張って歩く。いや遠いよ。
ピットに着いてからは出走まで1時間以上あったので、ゆっくりボトル作ったりフラスクに何かぶちこんだり、ゼッケンはったり。試走するつもりは無かったが、暇なので1周だけ。寒いがまあ冬用ジャージ使うほどではなさそう。
持ってきていなかったのでどちらにせよ選択肢は1つしかなかったが。

何やかんやでスタート時刻の10時に。
サポートライダーチームのマトリックスの安原監督が無事に安全に帰ることが一番大事だと5分くらい語っており、若干時間が押した(笑)
でもアレは真理だと思う。最も危なそうな強い選手ほど大体アレを理解している気がするな。リスキーな走りしないし。
というか強いから常に心に余裕があって、無茶な走りをする必要が無いと言った方が正しいかも。
まあ強くても安全意識低い選手はいるけども。

ということでレーススタート。
ほとんどのカテゴリーが同時出走なのでめちゃくちゃ集団がカオス。
200人近くは居たかも。
落車回避ということで前に上がりたいが人が密集してて上がれないし、そもそも被せられる。
余計な脚は使いたくないが、危険を感じる選手がチラホラ近くにいたのでホームストレートで一気に前に上がる。
サポートライダーが居る辺りまで行けたのでここで良いかと思い、すっと集団に入れてもらう。
が、フルマラソンやらハーフマラソンの選手がガンガン前に行くのでポジションがどう頑張っても下がる。
まだ集団を引く気は無いので、他カテゴリーの選手が勝手に居なくなるのを待とうと諦める。


フルマラソンの選手が結構バチバチしていたせいか、まあまあ集団は活性化されていた。
全然余裕ではあったが、周りを見ると辛そうな選手がチラホラ。
打ちのめされまくってきたけど、何だかんだ私は強くなったのかなあとぼんやりと思う。
それにしても暇だったので知り合いを見つけては話しかけていた。

DEFのミナガワ選手(同カテゴリー)がraphaおじさんになっていたので、どうしたんですか?と聞くと「目立つから」とのこと。
どちらかというとraphaのジャージ、シックだから目立たない気がするけどそういうことなんだろう。
話を聞くと落車に巻き込まれて(ミナガワ選手本人は無事)1ラップされてしまったとのこと。
最後まで残りそうだったので残念。

同じくDEFのふかむー選手(フルマラソン)に遭遇。
へーいと声をかけたが無反応。悲しくなったのでそれ以上言葉を繋げられなかった。
後で本人に聞いてみたら「ミヤタさんか確証が得られなかった」とのこと。
確かにInnocentジャージじゃなかったしね。
2位おめでとうございます!

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photo by 菊乃屋喜久蔵
ケンさん、めっちゃ見てる(笑)

ケンプリンさん(5hチームED)も私の近くに何回か来てお喋りをした。
いやケンさんの位置そこじゃないんですけどとは流石に言わなかったが、ケンさん強くなったなあと感慨深いものがあった。
というか私の位置が後ろ過ぎたかな。
CircleCycleはサカイさん(同カテゴリー)も遭遇したな。
暇ですねと声をかけたらあんまり余裕が無さそうな感じだった。

アラタキさんが何回か後ろに来たので打ち合わせ。
100km(センチュリーマラソン)終わってからが本番だということで認識を合わせる。
それまでは暇だけど淡々と温存。
でもアラタキさん結構前引いてた気がするぞ!
ムトウくんとも会ったので「やることないね」と会話を交わす。
ムトウくんもマジで暇そうだった。

1時間くらい経った頃。
ホームストレートで謎の落車発生。そのままライン通り走ればいいのに、右コーナー明けに必要以上に左に寄りすぎて絡んだ模様。
私の少し前だったのでとりあえずブレーキ。
あーレース終わった!今日は帰るか!と潔く諦めようかと思ったが、右から避ければ行けそう。
とりあえず慌てず淡々と人とチャリを避けて前を確認。
集団はそのまま行ってしまったが、50mも離れていない。
残念ながら普通に追い付けそうな距離なので、仕方なくブリッジをかける。無事ブリッジ。
後ろを確認すると、同じくブリッジをかけようとしている選手がチラホラ。
選手によっては致命的な展開だったに違いない。

その落車自体は大したことなかったようだが、その後の落車が酷かったっぽい。
同じくホームストレートだったが、完全に1人伸びていた。
救急車が来ていたので結構ヤバかったらしい。早期の快復をお祈りしております。

何やかんやあって100kmが終わりそうに。
長かったような短かったような。
ここでRXのまこっち選手ともやっしー選手が「ウルトラマラソンはこっち来てー」と集団から外れてアナウンス。
ゴールスプリントを見越してのこと。私もそれやろうかなと思っていたので同調しておく。結果100kmの先頭集団が先に行ってくれた。
もしかしたらウルトラマラソンも入ってたかもしれないが、まあリスクを背負ってまであそこから逃げる理由は無いだろう。

アラタキさんやらムトウくんやらVC福岡の武井選手やら内房の古谷選手やら、事前にマークしていた選手がちゃんと勢揃い。全員いるな!
ウルトラ勢で固まって軽くローテーションを回すが、思ったより100kmの集団が遅くて追い付きそうになる。
アラタキさんは分かっていたと思うが「追い付いちゃダメですよ」と声をかけておく。アラタキさんは楽しそうに笑っていた。

そして100kmが終了。ようやくレースが始まる。
だが残念なことにこの辺から記憶が曖昧(遠い目)。
レース開始直後から感じていた尿意も本格さを増してきた。
冷静にどうするか考える。走りながら人間の尊厳を捨てるか?それともアタックして隅っこで致すか?
色々考えたがどうしようもなくなってから考えることにした。
強度が上がれば汗をかいてそっちで水分を放出出来るし、キツくて注意がそっちに向くから尿意は消えるはずという見込み。

誰かがアタックして一気に集団が活性化。
私もガンガンアタックして逃げる。でも誰も来てくれない!!!
舐められてるなーと思いながら戻る。
でもアタックしてから思ったけど逃げられる距離じゃないし、そもそもそういう脚質じゃないよな…とアタックする度に考える(IQ3)
真面目な話をすると、アラタキさん以外の誰かが追ってくれるはずなのでそれで脚を削れればといいかなと。
まあそこで静観されてもどっちにしろ集団を引く必要あるから脚を削れる。
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photo by 菊乃屋喜久蔵
先頭じゃないのに何故かTTモード。

最近…というかおきなわ前くらいからアタックしてからの回復速度が劇的に向上しているので、恐れずに何度もアタック出来た。
まあそれ以上にアラタキさんがめちゃくちゃにペース上げて集団をぶっ壊そうとしていたが。
私も何回かアラタキさんのペースアップで死にかけた。
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photo by 菊乃屋喜久蔵
死にかけてる図。

ムトウくんも同調して一回アタックしてちょっと逃げてくれた。そのまま50kmくらい逃げて欲しかったが、半周ほどでキャッチ。
ムトウくんが逃げてる間はアラタキさんと先頭で雑談。そしたらニシムラさんが「何の話してるの?」と横に来たのがハイライト。ムトウくん必死で逃げてたのにごめんね。
集団蓋してたからゆるして。
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photo by 菊乃屋喜久蔵

一度古谷選手と逃げかけるがペースが早すぎて死が見えたので潔くドロップ。
地脚が違すぎるんだよ!!!相変わらずアホみたいな強さだった。
前述の古谷選手、もやっしー選手、まこっち選手、オッティモの選手(Yさん含め)もアタックするがどれも不発。
マジで逃げが一切決まらない。
アラタキさんが居ないorチェック出来ない時は私も何回かチェックしたが、思えばアレはやり過ぎだったかも。
やるとしてももう少し距離が離れてからじゃないと、展開が生まれなかった。
誰も彼もがお互いに警戒し過ぎた。逃げに強い面子が多過ぎて逃げが生まれたら勝ち逃げになりうるということが分かっていたからだけども。

武井選手は最後まで残れれば良いので、ローテーションこそ回るが積極的にアタックやチェックはせず温存。
やばい、このままだとゴールスプリントになる。
更にまずいことにアタックがかかってキャッチすると集団が少し緩む。
活性化しても緩むので致命的なダメージを集団に与えられない。
致命的なダメージを与えるには自分がリスクを追わなきゃ始まらないのだけど、如何せん面子が強すぎて下手な動きをすると自分が一気に劣勢になる。
レースの前から思っていたけど展開が難し過ぎる。全く勝ち筋が読めない。どうやって勝とうか色々考えたけど結論は出なかった。

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photo by 菊乃屋喜久蔵
フリーダムの赤峰選手と。
スタイル良すぎだろ新婚め。末永くお幸せに。

何かしないとダメだと思っていたらアラタキさんとオッティモの選手で逃げが発生。
少し離れる。武井選手が集団の先頭、私が番手。
ここしかないと思い、武井選手が先頭交代を要求してきても申し訳無いが拒絶。
「すいません、同じチームなんで」と言うと「まじかよ!」と。
ちょっと可哀想なので「とりあえず(ローテーションだけ)回ります」と武井選手をパスして肘クイクイ。

ほんの数秒間ではあったが、集団が完全に緩んだ。
アラタキさんたちとの間は50m近く開く。決定的だ。
RXの誰か(まこっちさんだったかも)が集団から飛び出す。
やっぱり来たか。私は当然動かない。
古谷選手もそれを追って飛んでいく。RXからももう一人追走。(多分もやっしーさん)
そして武井選手もこれはやばいと思ったのか単独でブリッジをかける。

…………あれ?集団引く人居なくね?
というか私がマークしていた有力選手が全員行った。
この集団に残っても良いが、取り残されて負けましたは流石に許容出来ない。というか嫌過ぎる。
あくまでも勝ちを狙いに来ている。ならばやることは一つ!ブリッジ!
実際にはこんなこと考える前に武井選手が動いたときには一緒に動いていたけども。

ここが一番キツかったような気がする。
500w以上10秒くらい踏まされる。後戻り出来ないペース。
鬼滅の刃で言うとヒノカミ神楽使ってる感じ(唐突)
透き通る世界が見えればそのまま逃げ集団パスして、カウンターアタック出来たかもね!
とりあえずここは追い付かないとレースが終わる直観が働いたので全力で踏む。
逃げも全力じゃなかったお陰で何とか追い付く。あぶねえ。
めちゃくちゃ安心した。
後ろを見ると必死にブリッジかける選手がチラホラ。
結局集団は分裂出来ず振り出しに。ただ、これでいくらかダメージは入ったはず。

その後も隙を見てジャブがてらアタックするが、全部不発。
そうこうしてると脚の色んなところがピクピクしだす。
おいおいまだ早いよ…これからが楽しいのに。
腰は結構前から痛かったが、ダンシングするとマシになるのでまあ誤魔化せそう。
先に脚キタかーと思いきや軽く吐き気。やばい…内臓も限界近いぞ。
というか胃液が普通に出てきたので飲み込む。
短時間高出力をやり過ぎた。回復速度が向上したと言っても流石に限界がある。
アドレナリンでこれまでは誤魔化せただけで限界が近い。
実際思ったよりかなり動けていたので、本来の実力以上の力を発揮できていたと思う。まあNPひっくいけど。
鬼滅の刃で言うと痣が発現している状態(唐突)
相手が強いとそれに引っ張られて別の領域に脚を踏み入れている感じ。

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photo by 菊乃屋喜久蔵
やっとアラタキさん見つけた。

残り10km。
この頃になると残り周回いくつ?という話が選手同士で出る。
私もまこっちさんから聞かれたので、ガーミンのオートラップ履歴を見て多分3周です!と答えると「みんな言ってること違うんだけど!!(笑)」と笑っていた。
最も信頼できるアラタキさんに聞くとそれっぽい数字が出てきたのでそれを信じることにした。結果それが合っていた。

ゴールスプリントになりそうな気配。
そうはさせまいと誰も彼もが飛び出す。でも全部決まらない。
勝負を決めきれない。
私も諦めずに機を見てアタックをする。まあ決まらない。
残り1周。もうほぼほぼゴールスプリント確定。
アラタキさんの番手に武井選手。完全に狙ってるわ…。

この時点で未来が見えたがまだ終わっていない。
一縷の望みをかけて、スタート地点から右コーナー明けた短い登りで全力でアタック。
集団は脚を温存したいはず。これまでアタックしても長続きしなかった選手の捨て身のアタック。決まるはずがない。そう思ってくれと心から願った。
これまでは後ろを確認して逃げを続行するか否か判断していたが、ここまで来たらもう迷えない。
集団に追い付かれたら終わりだ。
TTモードにフォームを切り替えて全力で踏む。
下りコーナーもギリギリを攻める。
コーナー明けの長い坂をこれまで最も速いペースで登りきる。

どれくらい離れた?流石にまあまあ開いてるだろ?
と思ったらすっと集団にパスされる。
マジかよ………………………………。
心が9割方折れるが、脚はまだ残ってる。大人しく集団に戻る。
みんな付いていくのに必死なせいかすっと入れた。
ゴールまで残り1kmちょっと。ここまで来たらゴールスプリントだ。
冷静に考えるとゴールスプリントは初めてである。
レース中はどこで仕掛ける?どこからなら勝てる?とずっと考えて軽くパニックになっていたが。。。

ホームストレートに入る前に掛かるだろと思っていたら案の定ペースが上がる。
来た、まずは冷静についていく。キツイがまだついていける。
ホームストレートに入る。一気に集団が活性化。
武井選手、古谷選手、もやっしー選手、まこっち選手、アラタキさんが飛んでいく。
私も下ハンを握って全力でスプリント。他にも前に選手が居た気がするが、失速していたので次々とパス。
この距離ならいけると思ったが、武井選手が中々落ちてこない。
というか私より前の選手全員失速しない。届きそうで届かない。
すぐそこにあるのに。手を伸ばせば届きそうな距離なのに限りなく遠かった。

そのままの順番でゴール。
武井選手の圧勝。おめでとうございます。強かった。
悔しすぎてハンドルをぶっ叩く(1年振り2回目)

最も避けるべき展開になってしまった。
マークしていた選手が全員残り、まあ順番こそ読めなかったが予想通りの面子になった。
相手が誰であろうと勝つつもりでいたが、中々壁は厚かった。
遠いな……あの領域に少しずつ近付いていると思っていたがまだ遠い。
悔しいが完敗だった。でも凄く楽しいレースだった。
あの本気と本気のぶつかり合いと駆け引きは一度味わうと忘れられない。
一緒に走っていただいた選手の方々、ありがとうございました。

レース終了後、大した順位じゃないだろうなと思ったら6位でギリギリ入賞しててビックリした。
最後は意外と捲れたのか。
忘れていた尿意が帰って来たので積もる話は後にしてトイレへ。
意外と我慢できて良かった…。

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photo by 菊乃屋喜久蔵
大物Youtuberの方とともみちさんと。(ともみちさんめっちゃ怪しい)
疲労と失望で顔が死んでいる。
やっぱり太ったな……。まあガタイ大きくしようと思ってたからいいか…。

レース終了後、GIROのおかもとさんに会いお互い労う。
おかもとさんも何気にゴールスプリント絡んでた!
やっぱりダメでしたよーと伝える。色々頑張ったつもりだったけど、今年は何も実を結ばなかったなあとかなり失望したというか、力が抜けていた。無気力な感じ。
レース終了後特有のハイテンションではあったが、目は虚ろだったかなと思う。

だが、おかもとさんは「(結果はアレだけど)後ろから見ててヨーロッパの選手みたいだったよ」と。
前傾っぷりがそれっぽく見えたらしい。写真だとそんなだけど。
いやいや何を言ってるんですかーと冗談っぽく交わそうとしたが、おかもとさんは真剣な表情で「いや本当に」と続けた。
真っ直ぐな言葉だったので思わず言葉に詰まってしまった。何て返すか本気で分からなくなった。
誉めてくれているんだけど、予想外な言葉だった。
自分では全然分からないし、結果に表れていないけどもしかしたら何かに到達しつつあるのかな。

その後は2時間エンデューロと5時間エンデューロを眺めて終了。
のぶさんがずっと先頭を引いてた時は「いやあなたの位置そこじゃないんですけどー!」と言いそうになった。
案の定、黄金のタレをかまして沈んでいた。
まあリザルト度外視で本人が楽しければ良いよね。

表彰は3位までしかやってなかったのでお土産無しかなーと思ったら、聞けば出てくる方式らしく聞いたらマジで出てきた。
そういうやつね。賞状とボトルをいただいた。ありがとうございます。

お世話になったCircleCycleは男女混合5時間エンデューロ2位!すばら!
祝勝会は焼き肉とのことだったが、私が乗せていただいたハイエースは時間の都合上お先に失礼することに。
ちょっと行きたかったが、内臓が若干やられていたので結果オーライだったかなと。
帰りのハイエースの中では途中寝かけたが、バレたので話でもするかと愉快な話で終始した。

運転手のTERUさんありがとうございます!
アテンダントしていただいたハマーさんもありがとうございます!

帰宅後は吸い寄せられるようにカレー屋へ。
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間違えた、これ昨日食った油淋鶏だ。

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どうしたら勝てたかなあと物思いに耽りつつ、チーズナンを貪る。
答えは出なかったが、苦手分野(TT、スプリント)を改善するよりも自分の得意分野(インターバル、登り)を磨いて磨きまくればまた違うものが見えてくるかなあとぼんやり。

何はともあれ2019年はこれにて終了です。
まずはケガ無く終えられたことが何より。
後で総括しますが、現場からは以上です。
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photo by 菊乃屋喜久蔵

キクゾー写真ありがとう!

ツール・ド・反省会 2018

20191118掲載。
供養シリーズです。数えるのがだるくなってきた。
これはちょうど1年前だからあんまり供養感ないな。
さて以下から。

今年もやってきました、ツール・ド・おきなわの反省会。
まずは昨年の反省内容を振り返ってみます。

○昨年の反省
・重い(65kg)
FTP低い(235w)
・落車
オートミールがまずい

1つずつ改善できたかみていきましょう。


・重い(65kg)

大変恐縮ですが今年も全く同じ体重でした…。
10月で2600km走ったお陰で3kg落ちたけど。
4月までは順調に減らしてたけど5~6月で徐々にモチベーションが低下。7月で完全に肥大化したので8月から減量してもまあ無理があるよねと。
そもそも筋肉を増やしつつ脂肪を減らすのは難しい。
だから順序としては筋肉を増やしてから、脂肪を減らすのが良いんだろうな。
筋肉を増やすにしても脂肪も増えちゃうからね。
ざっくりしたスケジュールとしては、11月~3月は筋肉を増やすことにフォーカスして、4月~6月で脂肪を削る。ってのが良いのかな。
7月のニセコまでに一旦は仕上げられればヨシ。
8月~9月は大幅な筋肉増強、脂肪削減はせずに維持するイメージで、10月は脂肪削減に全力フォーカス、って感じか。
というわけで今月からガンガン食べよう(錯乱)

7月までには60kg、11月までには55kgって感じかなあ。
既に筋肉が50kgくらいあるから55kgまで落とせるか怪しいけど。
理論上は55kgの時代(6年前)もあったので不可能ではないはず…。


FTP低い(235w)

これはまあまあ改善できました。
目標値である275wには届きませんでしたが、267wに。
1年で32w上がれば悪くはないはず…。
おきなわ数日前にFTPテストをしたところ、20min280w、10min290wという数字が出たのでまあまあな仕上がりだった。
個人的には280wくらいになったかと思ったけどそんなに甘くなかったな。
次は当然300wを目指します。伸び率的にはいけるはず(適当)
とりあえず4w/kgは達成できたので最低限の目標値はクリアしたね、ということで。


・落車

今年は巻き込まれずに済んだのでクリア。
前目に展開、ヤバそうなやつの後ろにつかないなどの危機察知能力を遺憾なく発揮できた。
来年も引き続き注意したい。こればっかりは運もあるけど。


オートミールがまずい

いつもの朝食(納豆、グラノーラ)にしたので問題なし。
ついでにオートミールは毎晩食べれるようになりました。


まあ6割くらいは改善できたかな?
やはり体重がボトルネック…。
続いて今回の反省点を。


・脚が死ぬほどつった

脚がつるメカニズムは完全に解明されておらず諸説あり。
全部見ていく。

●睡眠不足
前日は21時には就寝、4時頃起床なので少なくとも7時間は寝れていた。ただ、前々日が0時就寝4時起床であまり寝れていなかった。飛行機の中で多少寝たがちょびっと睡眠不足だったかも。そんなに眠さは感じなかったが、万全と言える状態にすべき。来年は金曜入りにしよう…。土曜入りだと朝から晩までバタバタするので余裕が無かったのもある。
(ってか蒲田に前泊するくらいなら沖縄に行ってた方が良かった)

●水分、ミネラル不足
恐らくこれが一番怪しい。スタート前にはボトルとは別の水をちょびちょび飲んでいたが、スタートしてからは飲む余裕が無く、かなりの喉の渇きを感じていた。平坦も下りも集団が密集してるので迂闊にボトルに手を伸ばせない。安定していれば別だが、常に不安定なので正直かなり怖い。
飲めるとすれば上り。だが、上りはボトルに口をつけるのが辛い。呼吸のリズム狂うしね。もっと余裕を持って上れるようになるのがマストだな。
後はボトル1本補給所で取らなかったのもダメだったなー。まだあるからいいやと思ってスルーしたけど最終的には喉カラカラの状態でゴールしたし。

●運動不足
あーこれかもしれないなあ。もっと運動するか。

●急激な運動
次に怪しいのがこれ。いきなり奥の上りで300w踏んだのでこれが急激ではないわけがない。
ウォーミングアップは30分ほど念入りにやったが、足りなかったか?
まあスタートまで2時間くらい空いたからそれが大きいんだろうな。
うーん、スタートまでストレッチしたりしたがダメかな。
ランニングしてる人もいたし、来年はシードで直前まで並ばなくていいし、ギリギリまで公園内でクルクル回してるか。
若しくはカテゴリー変えるのも選択肢に入れるか。


・チェーン落ち

特に勝負どころでもなんでもないところでのメカトラだったが、あれでタイムを失ってるし脚も使わされた。
1週間前にオーバーホールしてからどうも変速の調子が悪くなった。
変速というよりは坂道でトルクをかけてダンシングするとチェーンが空転する(恐らくギアが一瞬変わってる)現象が多発。
色々調べてもらったが、フレームのエンドの部分に極薄のメタルパーツがあるのだが、それが片方剥がれているのが原因ではないかという判断。
同じXR4のフレームに乗っている方で変速の調子が良くない現象が起きているので恐らくこれが怪しい。
その方はフレームを交換してもらったそうな。
まあ冬のレースが終わったらサイクルヨーロッパジャパンにみてもらう予定。
ビアンキストアかレパルトコルサ経由じゃないとダメらしい。


こんなところだろうか。
終わった後にこばやしさんとドライブしながら話して思ったが、レースの強度とその時間に対する耐性が低いなと。
要は何分何倍とかがコースレイアウトで最初から分かっていながら、その練習に余り取り組んで来なかったことが敗因だと思っている。
何となく体重を軽く、FTPを上げる、といった風に取り組んでいても意味が無いことが良くわかった。
まあそもそもそのふわっとした目標すらクリアしてないんだけれども。
要はきちっと対策メニューをこなすことが大事だな、と。
当たり前だけど!!!

そのメニューがこなせなければ、じゃあどうすれば出来るか?と具体的に地に脚が着いた練習が出来るはず。
某栗山修さんも仰られていたが、練習とは適応だと。
極端な話、東京オリンピックのコースを毎日走ればオリンピックで着順に絡める選手に成りうると思う。
どんな選手でも毎日走ったら体がぶっ壊れるだろうが例え話。
要はそのレースの走り方が分かって、最適化させていけばそのレース限定ではあるが速くなれる。という理屈。
もちろんそれ以外のレースでも応用出来る部分はあるだろうけど。特化させるという意味で。

(20191118追記)
ここで終わってる…。
あと少しやんけ!頑張れよ!
今年も書かないとダメかなあ……このフォーマットパクって書くかあ…。
とりあえず終わり!

続・おきなわを終えて

白い粉(意味深)が余ったので趣向を変えて…
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これと
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これと
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これを使って
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どうしてこうなった
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気を取り直して…(さっきのが普通に甘過ぎて既に食欲が失せている)
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20分ほど待つ
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甘過ぎて途中から苦行になりましたがめちゃくちゃ満足しました

ツール・ド・おきなわ2019 140km オープン

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この日がやってきました。
1年の集大成、2019年シーズンの全てが終結するレース。

目標は勝利。昨年100kmでボロボロだったが、待つまでの時間が長すぎるのとトラックで運ばれる間にフレームが破損するという話を聞いて140kmに変更。
レベル的にも140kmが丁度良いと思ったのもある。
結果的に100kmはシマノドリンキングの白石選手が勝ってたので140kmで正解。あれは勝てない。

さて最初に結果から。

ツール・ド・おきなわ ロードレース140km オープン
25位/209位 3h49min33sec Ave37.4km/h
AP172W NP235W TSS279 2329kj
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全然届いてねえ。話にならない。
ただ去年の優勝タイムより3分くらい速い。
どんだけレベル上がってるんだよ、、、
酷いリザルトだが以下レースレポート。

因みにシクロワイヤードに私の存在が示唆されていました。
疑いようもなく佐藤選手は間違いなく最強でした。直接お伝えいたしましたが、ここでも。おめでとうございます。
https://www.cyclowired.jp/news/node/314605

昨年100kmのシード権を獲得したが、100km含め他カテゴリーの流入組が多かったせいかシード権は無し。
今年から140kmはマスターズカテゴリーが新設されたが、層の厚さは変わらなかった模様。
というかオープンの層が厚すぎる。

【スタート前~スタート】
5時辺りに起床しておにぎりを何個か貪る。前日にしっかりカーボローディングしているので軽めに。
駐車場から出れない謎トラブルがあったものの6時前に宿を出発。
暗い中自走する参加者を横目にスタート地点の道の駅ゆいゆいに7時前辺りに到着。もう既に50台くらいチャリンコが並べてあった。はええ。
駐車場が少し離れていたのと車から出るのにダラダラしてしまったのでアップは無し。スタート地点までの僅かな道のりで軽く回すだけ。疲れは無いが調子が良いのか悪いのか全く分からない。

適当なところにチャリンコを置いて出走票を提出。
何度かトイレに行きつつ知り合いのカマチさんとヤオさんと談笑しつつ時間を潰す。
シード権があるむとう君は良いが、それ以外の3人が来るのが遅い……。まあ元から単騎で戦うつもりだったので一緒に居なくとも問題はないけど不安になってくる。
しばらくするとふらっとスタート地点に3人が姿を現した。トラブルがあったのかと思ったがそういうわけでもないらしい。安心。

もうしばらくするとむとう君もすーっとやって来た。
強者の風格を漂わせていた。期待しているぞ。
ストレッチしつつ余剰分のスポーツ羊羹をもぐもぐ。
最後の軽量化をしに行って戻ると何やら始まるっぽい雰囲気。
おや定刻より早いぞ。小走りでチャリンコの元へ急ぐ。間に合った。何やら他カテゴリーの通過が早かったようで繰り上げになったらしい。待ち時間が減るのは有り難い。
隙を見て前に上がっておく。シード権組がすぐそこにいる位置。悪くない。懸念事項が減った。
すると隣に見知った顔が。masaraさんだった。暗いところでしか会ったことが無かったがすぐに分かった。
ご家族がめっちゃ応援してて和んだ。一緒に行きましょう!とお互いに健闘を祈りつつスタート。
作戦はシンプル。羽地でアタックして逃げ切る。1発に賭けるのみ。

右に前に上がる流れがあるので、上手いこと2人でじわじわ右に流れていき前に隙間が出来た瞬間に一気に前に上がる。先頭に出ると悪目立ちするのでその手前付近で踏み留まっておく。
あくまでもフンガワで何か起きた時の為の位置取りなので脚を使わずに。
5kmほど平坦を集団がひた走る。特に動きも無く最初のセレクションであるフンガワダムへ突入。
今までここを先頭で抜けたことが無いので少し緊張。
やるしかない。

【フンガワ~奥】
流石に1本目からペースが上がるわけないだろと思っていたが序盤から中々のペースで推移。5倍弱くらいだったか?
このくらいの強度で散々練習してきたので遅れるほどではないが、結構きつい。
内房の古谷選手が前を引いて…いや逃げつつあるのが見えた。相変わらずゴリゴリに踏みますなあ…。
どうやらこの辺りで2名の逃げが発生していたらしい。
面子はチャリダーのきょうしろう選手、あと高校生の留目選手(若いとは思ったけど高校生か!)。
少人数なので集団は容認。
逃げに乗せてない有力チームはRX。
人数揃えてるRXが集団コントロールするのかなと思ったけどそこまでしていなかったような?
まあここでコントロールしなくても吸収出来ると踏んだか。確かに有力選手が周りに死ぬほどいるし、勝手に仕事してくれそう。


途中でこばやしさんとむとう君に遭遇。こばやしさんがここにいるとは!調子良いのかな?
むとう君に「ペース早くない?きついわ」と話し掛けると「きついですね(まあまあきつそう)」と返ってきた。
まあ会話出来るのでお互いにそこまで限界走ではない。が、1本目からこのペースだと先が思いやられる。
周囲も「きつくね?」「何か早いな 」とか言ってた。
にしむらさんとあらたさんはスタートから姿を見ていなかったので乗り遅れたっぽい。
まあ2人とも着順争う気は全く無さそうだったので、想定内。
トラブル無くゴールすることを祈る。
そういえばRXの誰かがチェーン落ちしてた気がする。

すとらばだと17:40。
あんだけ早かった昨年の100kmより5秒早い。
因みに昨年は210km含めて100kmのフンガワが最速タイムだったはず。
それよりももっと速く感じたが意外とそうでもないな。
出力的には平均261w程度。4.5倍くらいかと思ったら意外と低いな。
最後の方はちょっとペース下がったのかも。まあNPにしたらもうちょい高いか。
いずれにしても練習よりはきつくなかった強度だったらしい。きつかったけどなー。

ダム付近にて1回目の補給ポイント。
流石にまだ2本とも残ってるのでここはスルー。
左に曲がって奥へと向かう。沖縄本島最北端へ。
奥の登りまでは微妙にアップダウンがあるので集団が安定しない。が、やることないので隙を見て補給。
どうせここでは何の動きも無いだろう。
1本目の登りで消耗したのか集団はしばらくサイクリングペース。
おいおい折角上げたのにこれじゃ後ろ追い付かれるけど…。
まあ元々100人くらいの大集団だからさほど変わらないか。
逃げとのギャップは1分くらいだったか。まだまだ射程内なので焦る理由もない。

そして100kmのスタート地点の奥共同販売店へ。
1年振りだなーと思いつつパス。が、カラーコーンが道に並べられてるのを忘れていた。
当たりそうだなこれと思いながら、走行ラインを少しずらそうとしたら2つ前の選手がカラーコーンに接触
おいおい何やってんだと思ったら、走行ラインに赤い異物が転がってきた。
まじかと思いつつカラーコーンの動きを冷静に見てギリギリでかわす。あぶねえ。
後ろ大丈夫かなと思ったら案の定衝撃音が。
流石に後ろを見る余裕は無く、音で判断するしかないがそこまで大きい落車じゃない。2、3人か?
ただ、それなりに怪我を負ったはず。早期の快復をお祈りしております。
恐らくそこでブレーキしてギャップが広がって追い付くのに脚を使った選手もいるはず。ギリギリだったが前目で展開して損は無かった。

【奥~フンガワ(2回目)】
奥の登りは淡々と。まあまあな強度だったが、これで脱落するのはフンガワで出し切った選手だけだろう。
むとう君は結構きつかったらしい。
すとらばだと10:01。平均250wくらい。
4倍ちょっとだからそんなにきつくない。
ここは結構きつかった選手が割といたらしい。
COWの加藤選手が爆上げしていたらしいが、去年の100kmがこのくらいのペースだったのでまあこんなもんだろと思っていた。

特に動きもなく海岸線へ。2回目のフンガワはペースが上がるという噂もあったし、これだけ選手層が厚いと嫌でもペースが上がるだろう。
前から10番手辺りまで上げたかったが、まだローテーションに入るつもりは無かったし、登りで番手を上げられる自信があったのでポジションは下げずに淡々と。
動きがあったら対応出来るように集団の先頭付近は常に見ておく。
多分余裕を持って補給を出来るのはここが最後なので、出来る限り補給しておく。

しばらくして2回目のフンガワへ。
50番手くらいだったかな。さあ来るぞと身構えたが一向にペースが上がらない。
おかしいなと思いながら淡々とペースを刻む。4倍くらいだったかな。
むとう君が近くに居たので雑談をしつつ。
途中で前の選手が隣の選手に怒鳴っていた。大変だなーと見ていると近くにいた北野選手が苦言を呈していた。
すると怒鳴った選手が素直に謝罪をしていた!!(笑)
周りの人も流石に笑っていた。暑さで頭がやられてましたと釈明をしていたが、怒鳴られた選手が「私も疲れてて怒鳴られたことが良く分かってませんでした」と返していた。
色んなことがあるな。

本当に何も起きずKOMまで数kmのところまで到達。
マジで緩いなと思いながら先頭付近にすーっと出る。
下りは先頭付近でこなしたかったのと補給を安全に確実に取りたかったので。
後ろを振り返ると結構間が空いていた。嘘やろ!?
4.5倍くらいしか踏んでないんだけど…。集団の中から「流石にあれは付いていこう!」と苦笑混じりに声がした。
流石についてきてくれ。
少し脚を緩めて集団を待つ。集団が追い付いてからはローテーションしつつKOMへ。ペースが上がったのでついていく。きついな。
2回目の補給ポイントへ。1年前に受け取ったおきなわボトルをリリース。グッバイ。飲みづらかったからあまり使わなかったけど。
ちょっと番手を下げてしまったので、取りづらい位置になってしまった。やべえ。
すいませんと言いつつ少しずつ左端のラインへ入れさせてもらう。リアが若干ハスられる。申し訳ございません!無事ボトルを受け取る。

【フンガワ(2回目)~学校坂】
下りへ入る。湾岸の雑賀選手が「下りは俺引くわ!」とさっと先頭で入ってくれる。210kmで戦ってきた選手なので信頼しかない。
番手で下りたかったが、被されて少し後ろに番手を下げてしまった。まあこの位置なら問題ないか。
下りはちょっとでも迷いがあるとすぐに遅れる。恐怖心をねじ伏せてギリギリ安全ラインでかっ飛ばす。
後ろを見ると集団が縦一列に伸びていた。後ろは埋めるのに脚を使うなこりゃと思った。

まだ逃げは吸収出来ず。タイム差は1分くらい?
モトバイクなら伝えられる秒差がコロコロ変わるので誰かが「それ本当?」って聞き返していて笑った。
疑う気持ちは分かる。
後から気付いたが逃げは2人増えて4人に。
内房の古谷選手とCOW群馬の加藤選手。いずれも有力。
逃がしてはいけない面子である。
私はあんまり前に居なかったので状況が全く分からなかったが、この辺でRXと湾岸が協調して追走をかけるべくペースを上げていたっぽい。
そして学校坂へ。そろそろ勝負どころなので覚悟は決めた。
結構なペースで推移。5倍くらいだった。
まあ予想通りなのでついていく。そろそろきつくなってくる局面だが、割と余裕があった。
こういうコースレイアウトは房総で死ぬほど走ってきたので体が慣れているんだろう。
すとらばだと5:36。それなりに早い。

それでも集団はあまり変わらず。中々粒ぞろいだな。
このままゴールまで行くとは思えないが、私にとっては歓迎すべき展開ではない。
ゴールスプリントまで持ち込まれたら負けだ。何があっても独走か少人数で逃げなければ。
だが私は単騎。元々羽地までは一切動くつもりは無いし、ここで焦って動いても最後まで保たないだろう。
むとう君が同じ集団に居るが、彼は彼のレースをしている。十分な力はあるが戦力としては期待出来ない。
一人で戦う旨は彼にも伝えてある。これでいい。

【学校坂~慶佐次】
学校坂を下った後は細かいアップダウン。
ここも地味にかかる。焦らず淡々とついていく。
じわじわ削られていく感触。だがこういうのは散々やってきた。恐らく周りの方がしんどいはず。
途中でうっすら下っている緩い右カーブのところで落車。
またか。140kmはこんなに多いのかな。
要注意選手である北野選手がペダルからクリートを外して脚をブラブラさせていた。
まさかと思ったが結構きつい強度でレースが進んでいるのか?
まだまだ余裕があったのでこの辺で調子の良さが段々と分かってきた。
というより過去最高に強い気がする。
北野選手は調整を失敗したようだったし、相対的にそうなっただけだったが。

気付くと慶佐次に突入。
ここもセレクションがかかるので前目で展開する。
というかこの頃には気付くと大体前の方に居た。
5倍くらいで淡々と登る。逃げが見えたので先頭に出てペースを上げて逃げをキャッチ。
ここで誰が逃げていたかをようやく把握。
逃げすぎである。最後まで行くとは思わなかったがもっと早く捕まると思ってた。

知り合いの内房の古谷選手にご挨拶をしておく。
結構きつそうで「後は頼んだ!」と言っていた(笑)
いやいや何言ってるんですかと返してバトンタッチ。カウンターではないが、じわっとペースを上げる。
逃げていたのはいずれも有力。ここでふるい落とせるなら落としたい。
ただ吸収される前にペースを落としていたようで逃げ組は落としきれなかった。残念。
湾岸の雑賀選手とRXの菊川選手も同調してくれる。助かる。

いつからだったか覚えてないが数名の逃げが発生していた。
雑賀選手が大体「あれは逃がしてならんー!」と言うので逃げはチェックしていたがいつ逃げてたかな。
雑賀選手と石橋選手が一気にアタック。クソ強烈。
逃げにブリッジする動きだ。これは行かせてはいけない。
というか湾岸がここで動くのはかなり危ない。何が何でもチェック。
キツかったが500wくらい踏み倒してどうにかブリッジ。
後で見たら瞬間900wくらい踏んでたらしい。
3人の追走となった。上手く隠れようとしたがバレたので大人しくローテーションに入る。
「練習(td55)よりキツくないやろ!」と雑賀選手。
確かにあれよりはキツくないかも。「はい!」と返事。

後ろを見るとじわじわ追いかけてきている。
が、結構なインパクトだったようで集団が縦一列に。
これで落ちた選手もいたらしい。むとう君はこれで千切れかけた模様。耐えて偉いぞ。
登り終えて確か最後の補給ポイント。前がほとんど居ないのでストレスフリーでボトルをリリースしてキャッチ。この辺で何人かは後ろも追い付いていた。

そのまま下りに入る。前にRX2名。これなら安心して下れる(フラグ)。
ここの下りは片側車線が工事の影響で潰されているのでかなり危険。分かっていれば何てことはないが。
その片側車線ゾーンに入る。先頭で良かったーと思いつつパス。
ただRX2名がちと早い。攻めすぎじゃないか?
私にとってはオーバースピードだったので減速。と思ったら次の瞬間先頭のRXの選手が滑って落車。
その後ろのRXの選手もそれを回避すべく落車。
(恐らく)ヴェンジが道路に転がってくる。避けないとレースが終わる。まだ動いていたので冷静に走行ラインを見極める。
意外とパニックにならずにこのラインを通れば大丈夫だなと判断できた。今思うと何でこんな冷静だったのか謎。集中してた?のかな。
何事もなくヴェンジの脇をパス。危ねえ。全てが終わるかと思った。
ここでようやく後ろの心配をする。しまった、サインを出していない。
真後ろから落車音。やってしまった。確か後ろは雑賀選手だったはず。
ここ最近で一番お世話になっていたので申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
非常に痛ましい。3名の早期の快復をお祈りしております。(他にもいたらすいません)

【慶佐次~羽地】
下りきって源河に。
優勝候補が3名も一瞬で脱落した。RX、湾岸は万事休す。
チャリダーが優勢になった。佐藤選手とゴローさんがいるのでかなりまずい。ゴールまでズルズル行ったらスプリントに強い佐藤選手に負ける。
と言っても羽地で引きちぎる以外無い。
その後は有銘、カヌチャと短い登りで集団に少しずつダメージ。この辺でじわじわ脚に来ているなと感じた。
まだ限界では無いが確実に近付いている。
というかこの辺はあんまり記憶にない!!

羽地前の平坦に入る。ここで逃げる選手もいるので割と危険。
私もそれを検討したが止めた。余裕はあったが、まだ30人近い集団だったので追われて無駄足になる。
というかちょこちょこペースが上がっていたので実際にいたっぽい。逃げが出来ても何か出来る位置にいなかったが、ここでいい。プラン通りにやろう。
腹を括る。決めていたポイントで勝負を決める。それしかない。
覚悟が決まると不思議と頭の中がクリアになる。
というかレースのことじゃなくてここ数ヶ月頭を悩ませていることを考えていた。
ここで書くような内容じゃないが人間関係とだけ。
沖縄から帰ったら1歩踏み出すことにしている。絶対に何があっても帰らねば。

さて今の状況を確認。
ここまで来た。こんなに事が上手く運ぶとは思わなかった。
すべてはこの時の為に準備してきた。
今は最終局面まで残れたことがただ嬉しい。
私は今までよくやってきた。中々結果が出ず、強豪選手に揉まれて心をへし折られたことも何度もあった。
10月半ば頃はもう無理だと半分諦めていた。思っていたように仕上げられなかったし、この面子の中で勝てるわけがないと。いや冷静に考えて無理だし。

でもやると決めた以上はやり切る以外ない。
勝つしかないんじゃない。勝ちたいだけだ。心に従ってここまで来た。
「いつか勝ちたい」のいつかは永遠に来ない。今しかない。
そう思って練習してきた。価値があるかどうかも定かでない勝利だけを求めて。

【羽地~ゴール】
若干牽制状態でダムに突入。
登りに入ってからはペースがぬるっと上がる。
気付いたらダンシングをしていた。チラッとサイコンを見ると6倍くらい出ていた。行くしかない。
一気に行くとチェックされるのですーっと横から飛び出す。
中々先頭から抜けられない。5倍以上出てるな。
焦らず前だけ見てリズムを刻む。
少しずつ集団が視界から消えていく。後ろが来ているか見たかったがそのまま行く。キツいが限界ギリギリの一定ペースで。
うわ本当にアタックしちゃったよと心が躍る。
今レースを動かしているぞとテンションが上がる。
意外と脚残ってて良かったとちょっと安心。少し兆候があったのですぐに脚がつる可能性もほんの少し考えていた。

この場面でこの出力。
決定的ではないかもしれないが、有効打のはず。そうあってくれ。
トンネルが見えてくる。後ろから全く音も気配も無かったが、後ろを確認。
チャリダーの佐藤選手が後ろに居た。あの黄色いジャージはしばらく忘れられないと思う。
嘘だろと膝から崩れ落ちそうになる。私をパスして「(逃げ)いけます?」と涼しそうな顔で聞いてきた。
「無理です!」と即答。実際めっちゃキツかった。
佐藤選手がそのまま行ってしまう。
レースが終わる。負ける。もう勝てない。色々な思いが駆け巡る。
5倍以上はどうにか維持してそれ以上離れないように踏ん張る。
後ろは縦一列になっていたし、中切れもあった。
もしかしたら2人で逃げられるかもしれないと思いながら。

トンネルに入って右折する前の時点では5人くらいすぐそこに来ていた。
この時点で絶望に心が支配される。無理だ。
人がいっぱいいる例の坂に突入。凄い応援だ。
佐藤選手の番手について頂上へ。本当にキツかったがどうにか耐えた。
もう勝てないとはほぼ諦めていたが最後までとりあえず行くしかない。
短い登りを何個かこなして下りへ。
この頃には後続も追い付いてほぼ振り出しに。
勝負を決めきれなかった。ゴールスプリントに持ち込まれたことがほぼ確定。

挫けた心をどうにか踏ん張らせてローテーションに入る。
どの動きが勝ちに繋がるかまだ分からない。無駄かもしれないが、脚が動く内は動かす。
あんなにヘロヘロだった内房の古谷選手が普通に前を引いていてビビる。強すぎるわ。
千葉勢夢の共演ということで一緒にローテーションを回す。
平坦に入る。牽制状態の中、形だけのローテーションを回す。

そしてイオン坂へ。ここが最後の坂。少しでも勝ちを引き寄せるならここでも動いてダメージを与えるしかない。
が、脚が既にヤバい。かなりピクピクしている。
先頭古谷選手、私、ゴロー選手の順番で登りが始まる。
一旦下がって回復しよう…と弱気になって、交代のジェスチャーを出す。
すると後ろにいたゴロー選手が「ここで中切れしてんじゃねえよこのカス野郎」と叱責。
カス野郎であることは間違いないし、怒るのは当然だが、その言い方は酷すぎるのでは?
ふざけんなクソがと頭に来た。来てしまった…。
言い返すという発想は無かったので、ゴロー選手をガン見しながら地味なアタックをかます。というかヘロヘロのペースアップ。
カス野郎のアタックですけど?みたいな顔をしながら。
そして唐突に限界が来た。両足のハムストリングが強烈につる。
こんなところで…。
大人しく左端に寄って集団に行ってもらう。
流石に心配してくれたようでゴロー選手が「大丈夫か!?」と声をかけてくれた。「大丈夫です!行って!」と返事をしておく。
集団の中にむとう君が居ることを確認。ここまで目立った動きはなかったが、後は託した。

中切れしかけたことは間違いないので、後で謝りに行こうと思って探したけど居なかったんだよな。この場を借りて謝罪いたします。本当に申し訳ございません。
まあどこかで会ったら謝ろう…。

何はともあれ安い挑発に乗ってしまってレースが終わった。
痛すぎて脚を動かすことすらままらない。
引くほど遅いスピードでイオン坂を後にする。本当に痛い…。きつい…。レースどころじゃねえ…。
後ろを見ると全然人が居ない。本当に先頭集団だったんだな。

3kmが長く感じる。どうにかいけるような感じになってきたので、踏み始める。
2人来た。1人は同じカテゴリー。若い。もう1人は…RXの西山選手!
ご無沙汰しておりますと声をかけると一拍置いて「ああー!」となった。
覚えていてくださって光栄です。脚つりましたーと伝えてローテーションに入る。
というか先頭を引く。もう着順はどうでもいいので固定で。
あー踏めるなあ…踏めたなあ…と思っていると右足のふくらはぎがつる。そこもかよ。
先に行ってもらう。すいません。

痛すぎてどうにもならないのでペダルからクリートを外す。
左足だけでペダリングをして進む。非常に情けないがこれしかない。遠いなゴール。
しばらくすると治ってきたのでペダルにクリートを嵌める。
よしよし行けそうだ。
するとまた後ろから2人来た。どっちも同じカテゴリー。
もうどうでもいいので前引きますと声をかけて先頭でゴールまで。
少しでも良い順位が欲しいだろうと先に2人を行かせる。
もう何位でも同じだ。そしてゴール。25位。
終わった。1年の集大成が、2019年が終わった。

【その後】
むとう君は集団に沈んで17位。限界だったんやな。
残念だが良く頑張った。次はもっと動けると良いね。
ゴールまで残ってくれたのは嬉しかったよ。
一緒に戦えなかったけど同じ集団にいてくれて心強かった。
他の3人は無事にゴールしてくれて何よりです。割と心配してました。

あらたきさんも勝てず。でも安定の上位。
落車に巻き込まれたようで悔しそうだったな。
私より悔しかったはずだ。私はあの領域に少しでも近付けただろうか?

<反省>
チームからは5名参戦だったが、実質単騎だった。
それは分かっていたしその前提で作戦を組んでいたが、序盤~中盤は動けるわけもなく動くつもりもなかった。展開にただ身を任せていた。
たまたま展開がそうなってくれただけで脚を使わずに羽地まで残れたが、そういう展開にならなかった場合は何も出来ずに終わっていただろう。
今思い返すと現実的な作戦ではあったが、他力本願で後ろ向きだったなと思う。
流石に逃げに乗るのはやりすぎだが、もっと要所要所で仕掛けて集団を削る動きをしていれば何かが変わったかもしれない。
自分の脚を削ることにはなっただろうし、あの日一番強かったのは佐藤選手であるのは間違いないが。
もっと早期から展開に絡めるような選手になろう。
中盤以降、要所でチェックしたりアタックしたのは良かった。羽地までにもっと人数を絞れればより良かった。

最後の脚つりが無くてもスプリントで負けていただろうなという容易に想像出来るので、ここは反省も何も無い。
でも最後まで諦めずに走れれば良かったな。
ゴールまでは勝負は分からない。
自分の武器を信じたのは良かったが、信じすぎた。
高岡選手がレポートで触れていたが、レースは水物。
展開に合った一番勝てそうな動きをする、というのが最適解なんだろう。
自分の武器がダメでも展開に合った戦い方をしなければ勝てない。

ということで2019年は終わりました。
まだレースは残ってますが一区切りということで食欲を爆発させております。
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昨日はこれ食ってきました。特盛で900円。全然足りなかった。
シマノドリンキングではない白石おじさんが「おきなわお疲れ様」ということで奢ってくれました。ありがたや。

とりあえず来年もおきなわは出ますが多分210かな。
140は単騎で戦うにはしんどい。来年はよりチーム戦の様相を呈するだろうし。
その前にニセコ150kmか。そこをターゲットに励んでいきたいココロモチ。
今年は一気に強くなった年だったが、まだまだフィジカルが足りていない。
オフシーズンは地道にフィジカル強化に努める予定。
まずは5w/kg越えないと。もう少しなんだけど壁が厚い。

何はともあれお疲れ様でした。
一緒に練習してくれた長柄の民の方々、td55練の方々、本当にありがとうございました。
職場の方々にも休みを取らせてもらい非常に迷惑をかけてしまった。良い結果を持ち帰れなかったですが、ありがとうございました。
またゼロから積み上げていきます。
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photo by nishimura san

にしむらさんの写真、マジでフリー素材みたいで凄い。

Super Cycle Enduro R-4 下総 2019

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photo by Nobusan

あれ?また第4戦?って思ってしまった。
一応第4戦で合ってるらしいです。

さて9耐振りにレースに出てきました。
9耐はジョーカー2枚あったので2本立ての劇場が開幕して総合優勝しました。
私は無駄にアタックして目立ち、無難にたすきを繋いだだけなのでレポートは書きません。
まあでも楽しいレースだった!

えー下総エンデューロということで良く練習してるたかやまさんと共に参加してきました。
彼と協調して勝ちを狙いに。
調子が上がってきてるのでとにかくレースを動かして、勝とうと考えていた。
このレースに勝つ気概が無いとおきなわでも勝てるわけがない。
最後の最後まで集団後方で温存して、美味しいとこだけ持っていくのは美しい勝利とは言えない。
折角のレースなのに主体的にならずに何がレースか。
誰が見ても勝者に相応しい走りをすることが大前提。
運も実力の内だが、毎回それ頼りにレースする理由がない。
まあそもそも動いた方が楽しいしね。楽しいのが一番。

あ、射程も居たけど激しい肥大化と著しい弱体化により、戦力にはカウント出来ず。でもちゃんと3時間走りきってたな。

さてまずは結果から。

Super Cycle Enduro R-4 下総 2019 3hエンデューロソロ
6位/38位 3h1min34sec Ave38.9km/h
AP177W NP210W TSS184 1896kj
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oh my……。全然届いてねえ。
というか前回よりNP低いし、L6も短い。
前回がめちゃくちゃ調子良かったのかな。少なくとも今の方が強いはずなんだけどなー。

リザルトはこちら。
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会場は下総フレンドリーパークなのでたかやまさんと自走。
50kmあるかないかくらいなのでまあいける距離。
ダラダラ喋りながら利根川沿いを流す。コンビニに寄ってちょっと時間潰して会場へ。
どうやら聞くところによると、いつもの反時計回りではなく時計回りとのこと。
えーと思いつつ準備をして試走。下りゴールかつゴール付近がピットがあって狭く危ない。登りはゆるーくダラダラな感じ。
苦手な緩斜面だ…。アタックしても言うほど後ろは疲れないだろうな。

事前に色々作戦を練っていたが、残り30分になったら毎周登りでアタックして後ろが疲れたところでそのまま二人で逃げ切るプランで。
たかやまさんは独走力あるので私がドロップしても勝てるだろうという目論見。
エントリーリストを見る限り、警戒すべきは数名。
湾岸の石塚選手、OVERHEATの大野選手、黒澤選手、APEXの秋濱選手、の4名。後はよく知らん。蓋開けてみたら知らない選手が勝ってたのでちょっとでも気になったら名前だけでも検索かけとけば良かったなと。まあゼッケン無いからチームジャージ着てなかったら分からんけど(笑)
面子がいつもより薄いので走り方を間違えなければ勝てるレース。と思っていた………。
スタート前に。お写真ありがとうございます。
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photo by Shatei no Otomodachi no onesan

さて長くなったが以下から。
<レースレポート>
モトバイクなんぞ無いのでローリング無し…と思いきや先頭の人がいい感じにペースコントロールしてローリングスタートというラフなスタート。
50人も居ないので後ろの方に並んでいたが、流石に前に出ないと不安なので緩斜面で一気にポジションを上げて先頭に。本当に参加者が先導してて草生える。
空気を読んでペースを合わせるが、S/G地点の広場が近付くにつれて集団のペースが上がる。まあそうなるよねと思いつつついていき、リアルスタート。

思った通りペースはそんなに速くない。
まあ最初の1時間は様子見も兼ねて大人しくしてるか…と思ったが、気付いたらアタックしていた。
作戦を練りまくっていた当人が早速作戦外の行動。
(まあそうなる気はしていた)
とりあえず登りで6倍~7倍程度で自分の調子を確かめるのと集団をふるいにかけるために踏む。
割とみんなついてくる。まあ最初だし元気か。
ただ割とキツイペースだったようで、隣の選手が「このペース3時間は無理です…」と誰かに話していた。
私も無理です。

2回くらい逃げてみたが不発。というか誰も反応しない。
まあ私もチームジャージ着てないし、誰やねんこいつ状態だっただろう。
写真見れば分かるけどサイズ合わなくなって市販のサンボルトジャージを着てました。ジャストフィット。
たかやまさんもアタックがかかるとチェックしてくれる。助かるぜ。

30分経過したあたりでNPが250くらいだったので、そろそろ大人しくしとくかと。
ローテーションを回しても大したペースじゃないので、その後も集団が緩んだら我慢できずにアタック、みたいなことを繰り返していた(どっちだよ)。事前にアタックの練習はしまくって、耐性はあると踏んでいたのでちゃんと打算はあったんです多分。
派手なジャージの選手がやたらアタックするし逃げるなーと思ったらチームエンデューロらしい。ついでにイナーメのPらしい。強いわけだ。
因みに湾岸の石塚選手が教えてくれた。

それなりに目立っていたのか「チーム(エンデューロ)?」と石塚選手から聞かれた。
最初カテゴリーのことと分からず、友達がその辺にいますと回答してしまったがソロカテゴリーということは伝わった。
今思い返すと3時間走る切るペースじゃないからそれで聞かれたんだろうな。
やはりというか事前にマークしていた湾岸の石塚選手、OVERHEATの黒澤選手、大野選手、APEXの秋濱選手が前で展開して動いていた。秋濱選手は大人しかったな。脚貯めてて後半来るなと思ってた。他もいたけど黒いジャージ多過ぎて分からんかった。
勝った構造計画研究所の選手と黒いビオレーサー着てる選手が強かったかな。

1時間経った辺りかな?
前に何人か逃げてる時に集団が緩んで全然協調出来ていなかった。私もローテーションに加わるが、ペースが上がらない。(というか最初から最後まで前から10番目以内にはいた)
ってかローテーションが回ってねえ。
「逃げられるよ!回して!」と発破をかけるもダメ。
どうしたものかと思っていたら石塚選手がすっと隣に来て「前ブリッジいける?こいつら置いていこうぜ。」とご提案いただいた。
「…行こうと思えばいけます(強気)」と返す。
「俺引くからついてきて!」と男気溢れるお言葉。
登りに差し掛かると石塚選手がハンドサインでちょいちょいと合図をした後に一気にアタック。
6倍以上は出てたかな。つえーなと思いつつ打ち合わせ通りに後ろについていく。
広場に入るちょっと前あたりに後ろを見る。めっちゃ来てて流石に笑ってしまう。というか普通に集団が縦に伸びただけだった。
「ついてきちったな、まあ仕方ない。」と石塚選手。
みんな石塚選手好きすぎやろ。
結局そのペースアップがきっかけで逃げはキャッチ出来た。

その後も散発的にペースアップなど。
気付くと6人くらいで集団から抜けていた。
面子は石塚選手、たかやまさん、私、黒いジャージの方々。
これはいけるのでは?と思ったら石塚選手が「後ろ(の集団)OVERHEAT2人しか居ないからいけるぞ!」と。
強い選手は集団を統率するのも早い。
6人でローテーションを回すが、脚力がバラバラで中切れが発生。
おいおいまだそんなにペース早くないけど…。
ちょうどたかやまさんが先頭だったので「ダメだね、戻ろうか」と声をかける。
石塚選手は「6人もいると流石に脚合わねえな。まあ次いこう!」と。
私としては石塚選手と可能な限り協調したいが、最後まで残られると困るので結果的に良かったなと。
でも一緒に逃げるの楽しかったな。

たかやまさんも調子良さげだったので、ちょこちょこ逃げに乗ってくれたりアタックを潰してくれている。
たかやまさんが逃げてる間は先頭引く理由無いので、脚を温存できて良かったなと。
アタックし過ぎてちょっと気持ち悪くなってたので非常に助かった。

ローテーションしてると黒いジャージの選手が私に手を振ってくれた。
素で「誰!?」と言ってしまう。
思い返すと心当たりが。顔を見るために前に出る。
やっぱりトムズサイクリングさんだった。
うぇーいと声をかけておく。中々調子が良さそうである。
チームエンデューロに参加してたから1時間全力かな。

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photo by Nobusan

きっかけは忘れたが2人で抜け出す形に。
しかも結構引いてくれる。私は本気で逃げるつもりはなかったのでほどほどにしてしまって申し訳ない感じ。
集団が明らかに泳がしてる雰囲気だったので、早々にドロップ。
すまねえ。でも楽しかった。逃げてる間は普通にニヤニヤしてた。奥さんと最初に走ってたイナーメおじさんにピースしてたから私もピースしてあげた。

2時間経過。
脚を使いすぎたのでこの辺からは完全に温存。
ローテーションは入るが少し引いたらすぐに下がる。
でも登りはジャブ程度に5倍で踏んでおく。
周りも終盤に向けて大人しかったので完全に緩むと休まってしまう。
ここで仕掛けられると強いんだけどなー。あのタイミングでたかやまさんと全開でいけば逃げられたかも。
近くにいたのでたかやまさんにはプラン通りにいこう、と伝えておく。表情を見る感じでは疲労は見えない。よしよし。

2時間半経過。残り30分。
……脚が全然回復していない。やばい。
普通に登りがキツくなってきた。いや周りはそれ以上にキツイはず。そうであってくれ。
ペースがめちゃくちゃ緩いのがその証左と信じたい。
と思ったら石塚選手が満を持して登りでアタック。
私は正直ライバルが1人減ったと思った。このタイミングはかなりの博打。逃げられなかったら終わりだ。
たかやまさんに「あれ逃げられると思う?」と確認すると「流石に無理じゃない?」と返される。
お互いの認識は一致していたが、まさかこの後ああなると思わなかった…。
そしてたかやまさんが脚とか背中をつってドロップ。嘘やろ!!!!!
大幅な戦力(2人しかいないけど)ダウンは痛い。まあやるしかない。

残り20分辺り。
そしてここにきてOVERHEATの黒澤選手が登りの度にアタック。6倍踏まないと置いていかれるが、途中で踏みやめるだろと5倍で淡々と行く。案の定斜度が緩んだところで毎回落ち着く。周りがきっちり反応してるのでやめてくれーと思ったが、脚を使ってくれるのは好都合。
石塚選手も視界に留まってくれているので、秒差は20秒もない感じ。いつでも捉えられる位置。
黒澤選手のアタックは最後まで持つわけがないなと途中で悟った…が残り10分辺りで黒澤選手と黒いジャージの選手が逃げの石塚選手に合流。
3人の逃げになった。若干旗色が悪い。だがこちらは集団。有利なのは変わりないだろと楽観した。

残り10分辺り。
程ほどに引いてローテーションを回すが、一向に差が縮まらない。最終盤に向けて全員脚を貯めてるっぽい。この集団に期待はできない。
私もそうだがこのまま行くと逃げ切られる。逃がすつもりは毛頭無いので、ブリッジしかない。
近くにいた構造計画研究所の選手に「ブリッジしましょう!」と声をかける。行けるらしいので登りでアタック。
普通に2人で抜け出せた。ちょっとだけローテーションするが、後ろの集団も活性化したようで追走してきた。まあそりゃそうか。
追い付かないと話にならないので私はこのまま行く気だったが、構造計画研究所の選手が「私は後ろと行きますね」とドロップ。まじかよと思いつつ私も下がる。1人よりは集団で追った方が良いなと。
だが、活性化したのは最初だけで我々が吸収されてからは緩む。かなり疲弊してるっぽい。全然ペースが上がらない。

残り5分。最終盤。
ここまで来たらゴールスプリントだろう。逃げを潰すのが大前提だが。ここで脚を使うとスプリントで沈む可能性が高い。だがそれは逃げも同じ。疲弊していないわけがない。
集団は追う気配すら無いので腹を括る。単独で行くしかない。
登りの終わり手前で一気にアタック。8倍くらい出てたかな。
よしまだ踏めそうだなと思ったら構造計画研究所の選手がついてきた。
彼も覚悟を決めたらしい。「絶対追い付きましょう!」と声をかけて再び二人で追走をかける。
めちゃくちゃ良い引きだった。普通に強くてあれ?連れてって大丈夫か?って思った(フラグ)。
お互い全開で踏んだので僅か1周で逃げの3名をキャッチ。
嬉しくて「やりましたね!」と戦友に声をかけた。
まあ1分くらいの出来事だったけどアドレナリンがめっちゃ出た。

逃げてた3名に黙ってつくのは悪いので「お邪魔します」と声をかけておく。
石塚選手が「まじかよ、もう脚ねえよ」と絶望していた。三味線を弾いてるわけでもなさそう。
さて5人になった。どうやって勝つか。かなり脚を使ったのでするっとどこかで抜け出すのはもう無理。
ゴールスプリントか…と覚悟を決める。
と思ったら後ろに人が…少し遅れてはいたものの数名連れてきてしまったようだ。ほぼ振り出しに戻った。

ジャンが鳴らないが、サイコンの時計を見ると3時間経過。
この周で終わりのはず?これで終わりですかね?と周りに聞いてもみんな自信が無さそう。
終わりか?と全員半信半疑のままゴールへ。石塚選手が差してたが、何か終わりっぽい雰囲気がない。

あれ?もう1周ですかね?と周りに聞いても全員うーんみたいな反応。
とりあえずもう一度ゴールへ。多分終わりだよなと思いつつスプリントしたかったが、ゴール手前が狭くて突っ込むと危ない。というか脚がない…あ、そのままの着順でゴール。チェッカーフラッグが振られてる。終わりらしい。普通に沈んだので全く着れていない。

「何か締まらないですね」と近くにいた石塚選手と話す。
その後は一緒にローテーションを回した選手たちにお礼を言いつつ1周流す。
まあ最後がイマイチでも楽しいレースだった!
射程とたかやましゃん。
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photo by Shatei no Otomodachi no onesan

<反省点>
不本意ながらステルスだったが、それを活かす動きをすべきだった。
⇒強い選手が少ないなら尚更(目立つとすぐマークされる)。勝つことだけ考えるのであれば、私の実力で単独で逃げる理由は無い。終盤からペースを上げて有力勢を引きずり下ろすのが現実的だった。

・脚の使い所さん!?
⇒結果的には序盤で集団の縮小化、存在のアピールをしたことで有力勢との協調が出来たが、結果に繋がっていない。逃げても誰もついてこない。一番反応されたくない最終盤のブリッジに、一番連れてってはいけない人を連れてってしまった。

<良い点>
・当初の予定通り、しっかり主体的に動いて集団に存在をアピールできた。(みんな逃げはスルーしてたけど)
⇒気付いたら動いてた。

・想定よりアタック、逃げが出来た。L6の持続時間がめちゃくちゃ長い。と思ったけど前回の方が長いんだよな。
⇒気付いたら動いてた。

・たかやまさんと上手く協調出来た。
⇒気付いたら…ではなく事前に練習した甲斐があった。勝てなかったが、彼の尽力無しでは6位にすら届かなかっただろう。次もやりたい。次は勝とう。

<今後の展望>
・独走力の強化。FTP底上げ。
・アタックの回数、速度の更なる向上。
・じっと集団で我慢出来ないので予めそれを踏まえた作戦の立案。


といった感じ。
要は自分の身の丈にあった走り方と状況に合わせた最適な作戦だろう。
まあでもこんなに動いたのは初めてだったので非常に達成感があった。というかめちゃくちゃ楽しかった。
今回は結果が伴わなかったが私の目標は変わらずおきなわの勝利。
それさえ達成出来れば他はどうでもいい。

次は富士チャレンジ200です。
魑魅魍魎が跋扈するレースですが、あらたきさんをアシストしつつシングル狙いたいココロモチです。
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photo by Shatei no Otomodachi noonesan
前傾浅いかなと思ったけど悪くないな。


色々あったけど美味い。(次の日きちんと消費しました)
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