マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

チャリンコを始めたきっかけ

人には何度も話してるけどチャリンコを始めたきっかけを。

中高大とずっとチャリ通(全部実家通い)だったせいか社会人になったらもう自転車はいいかなあと思って千葉に来てからはママチャリすら買わなかった。
別に嫌いではなかったけど今後の人生ではもう乗らなくていいやと。大学時代はクロスで自転車の楽しさを十分味わったし。(ロングライド2回しかしてない)
世の中には何10万と自転車にお金をかける人がいるのは知っていたが理解できなかった。

実を言うと大学の頃に何度か友達のロードに乗ったことがある。ビンディングも履いて少しだけ。秒で落車したけど。
その友達にお前もロードやれよって誘われたけどアホかと思った。たかがチャリに20万もかけられるかと。
ワイのクロス(GiantのSnap)4万やぞ。
少し経ってから別の友達にも誘われたけどやっぱり断った。
因みに2人とも喧嘩(チャリ無関係)してしまってからもう連絡を取ってない。
こちらから歩み寄ったりもしたけどまあダメだった。どちらが悪いとかじゃなくて根本的に考え方が合わなかったんだと思う。でも考え方が合わなくても仲良くは出来ると思うんだよな。いつかは一緒にライドでも行って仲直りできたら…。

閑話休題
そんなこんなで社会人になってからは自転車は乗るつもりはなかったが転機が訪れる。
2016年6月、僕は仕事でクソ忙しいのと上司のパワハラで実質死んでいた。4月-6月だけで残業200時間は余裕で越えてた。まあ色々とタイミングが悪かったせい。死ぬほど忙しいと記憶が飛ぶと聞いたがマジだ。
割と人生のどん底で、本気で会社を辞めようと思っておりその先はあまり考えていなかった。(というより考えたくなかった)
とりあえずお昼休憩は死んだ目で転職サイト眺めてたよ。

そんな時、兄貴がロードバイクを始めようと誘ってきた。
兄貴は大学時代、ロードバイクをやっていたが飽きたのか何なのか知らぬ間に辞めていた。それが今になって何で?って思ったら奥さんから太ったのを指摘されチャリに乗れという指示があったらしい。
今にして思うと兄貴が太っていなかったらロードバイクなんか乗らなかっただろうし会社も辞めていただろう。もちろんツルマスの皆さんに会うことなんて無かったんだろう。兄貴の肥満に感謝。

話が反れた。
誘われはしたが最初はやっぱり興味が無く適当にショップを一緒に回っていた。むしろ兄夫妻に会って会社のことを忘れたかったのが目的だった。
本気で買う気なんて無かったから適当に話を合わせていただけだった。
だけど何回かロードバイクを眺めている内に急に欲しくなってしまった。
そのきっかけは何だったかは覚えていない。高校時代ハマったマンガ「Over Drive」を思い出したのかビアンキに惚れたのか分からないけどとにかく欲しくなったのだ。
そして買うならチェレステカラーのやつ。チェレステなんて名前は知らんかったけどビアンキが昔のお姫様の瞳の色をモチーフにしてるのは知ってた。
あと全然関係ないけど私はガンダムが好きだ。特にUC。多分誰でもユニコーン見ればビアンキ乗りたくなる。

そんなこんなでImpulsoを購入。言い出しっぺの兄貴よりも早かった。
かの悪名高いワイズロードでの購入だったが15万と格安だったのでまあいいとしよう。ついでにカーボンのシートポストくれたし。
ただもう利用しない。

買って輪行して帰ったその日に、外は雨降ってて暗かったけど我慢できずに乗ったのを今でも覚えてる。
本当にスイスイ進んで今まで乗ってた自転車が別の乗り物かと思うくらいだった。
これは羽だ!とニヤニヤしながら夜の習志野を走り回っていた。その時は道交法知らなかったから歩道爆走してた(アカン)

ビンディングは怖かったからまず3回くらい普通の靴で乗って、3本ローラーで少し練習してからチャレンジしたら案外簡単だった。むしろ3本ローラーの方が乗れなかった。
お店では死ぬほど苦戦してマジで向いてないかと絶望したけどどうにかなる。ワイズだったからクリートガバガバだったんだろう(適当)
もちろん立ちゴケもしっかり2度ほど経験した。クランクに引っ掛けたせいで未だにうっすら傷が残ってる。

少しずつロードバイクという乗り物に慣れていって少しずつ走れる距離を伸ばしていくのが本当に楽しかった。50km走れたから次は100km!とか100km走れたから次は200km!みたいな感じで成長が目に見える形で表れてこれは面白い!と。
どこかに書いてあったけど大人になってから自分の成長を明確に感じる機会ってそうそう無いと思う。
ロードの本来の魅力はここではないどこかに連れて行ってくれるところだと思ってる。それは場所に限らず。

うまくまとまらないけど以上がロードを始めたきっかけ。
これからも走り続けてもっと遠く高いところに行きたい。
あの日見たマルガリータの瞳に魅せられて。