マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

事故った話

5/31
心の整理が付いていない状態で書き殴ってそのまま放置してたのでとりあえず追記して投稿。


忘れもしない2/23の夜。
ソロディズニー練帰りのこと。
いつも通る道で事故りました。

事故った瞬間、「えっなんで私が…?」とまず最初に思った。
事故の話は身近にも聞いていたがまさか自分が事故るとは夢にも思っていなかったのだ。
よく事故は誰にでも起こるとか今まで事故っていないのは運が良かっただけとか聞くが、本当にその通りだった。
私は今まで幸運なだけでそれに慢心していたのだ。

以下事故の詳細。

・片側一車線を直進中の私、前方にトロトロ走ってる軽自動車発見
・微妙に蛇行してたのでこいつはやばいと直感
・一瞬迷ったが22時半頃だったので早く帰りたいので追い越すことに
・対向車と後ろから車が来ないことを確認し、追い越し開始
・軽自動車の横に付いた瞬間、何故か車が右に転回開始
・右折できる道も無い上にウィンカー無し、予測できるはずがない
・普通に巻き込まれて、反対車線へダイブ
・気付いたら地面にキス、前輪ぐにゃり
・両膝痛すぎて自力で立てねえ
・救急車

幸い骨は折れてなくて良かった。
ただ前歯2本は欠けて人工ダイヤモンドをぶちこんでます。


ここから事故直後(3月上旬くらい?)の話

事故以来、通勤ではクロスに普通に乗っているがロードに乗れなくなってしまった。
身体の問題ではなく心の問題だ。
また事故るんじゃないか?とかこんな私が乗っていいのか?とか色々と考えてしまい、最終的には考えることが面倒になりそもそも乗るという選択肢を無くすのだ。
今まで心の赴くままに乗っていたが、それが出来ないなら乗っても面白くない、という結論だ。
だが今までが余りにエゴイスト過ぎただけで、これからは被害者にならぬよう加害者にならぬよう安全に配慮すればいいだけなのだ。
それが分かっているからこそ乗りたくない。要は認めたくないのだろう、今までの過ちを。
今回はただ運が悪かっただけ、自分は何も悪くないのだと。
こんなことを繰り返していたらいつか必ず命を落とす。それを頭で分かっていながら心が従わない。

自分が気持ちよく走れるのが一番自分にとっても自転車にとっても良いこと、という価値観を捨てられないのだ。
自己満足が最大の満足だと。
安全が大前提とは頭で分かっていても心のどこかでは多少の危険を侵してでも走りたいように走るのが普通になっていた。

安全にトロトロと走るくらいであればロードの存在意義など無いに等しい。
ロードバイクは効率のみを求めて作られている。速さこそが全てだ。(もちろん速さが全てじゃないのもあるが)
その効率性の究極の塊が低速で走行?馬鹿げた話だと思う。
それならママチャリにでも乗ればいい。いやそもそもチャリンコなんて乗らなくてもいいだろう。
本気でそう思う。何の為のトレーニングなのか?速くなる為ではないならただの徒労じゃないのか?

こんなことをひたすらロードの前で考えて、今日はいいや…と逃げる日々。
こんな生活は本気で嫌だ。ロードに乗れないくらいなら毎日ひいひい言いながら会社に行く意味もない。
分かっていても…どうにもならない。
私は迷路に入り込んでしまった。

正解は分かる。普通に乗ればいいだけ。
ただ今までより意識的に事故のリスクを避ければいいだけ。
だが言うは易し。本当にそんなことをすぐに実践できるのか?
あんなスピード狂が?
事故る前も事故った後も色んな人に迷惑をかけまくっている
私が?そもそもロードバイクに乗る資格なんてあるのか?

ロードバイクはダメでクロスバイクは良いのか、という矛盾もある。
もうよく分からない、ロードに乗ることが正しいのかすら分からないのだ…。

とかまあ色々考えてましたが、人と一緒に走って、一人で黙々といつもの湾岸を走ったりして落ち着きました。
まあ要は「これ危ねえかも」と少しでも思ったらまずは軽くブレーキすればいいんですよ。
N村氏の言葉をお借りすると「少なくとも自分の制御できるスピードで走る」が最も正解に近いのかもしれない。

確かにロードバイクはクソ危険だと思う。それは今でも考えは変わらない。
一度道路に出れば誰でもどこでもいつでも事故る可能性はある。
ローディは常に命を裸で晒してるようなもんだと思う。
いつ死んでもおかしくない。実際亡くなってる方いるし。
でもそれはロードバイク自体の問題じゃなくて乗り手と道路状況の問題。

乗り手が注意深く走って、道路状況が改善すれば余程のことがない限りは大体は事故らないと思う。
(その余程のことがそれなりにあるから事故るんだけど)
少なくとも私は、事故ってから車が死ぬほど怖くなったせいか以前より注意深くなった。
事故が良いことだとは思いたくないが、あれのお陰で私はまだ生きて走れているんだと思う。
恐らくあの事故が無かったらいつかはえげつない事故で死んでたと思う。

ダラダラ長くなってしまったけど、チームメイトを見ていて「それは危なすぎでしょ」と思う瞬間が何度がある。
私も流れでそれに加担することもあるので口には出さないが、「この人は死なないけど後ろの人はいつか死ぬ」と思う。

時にはちぎれる勇気も必要。
自分を守るのは自分しかいないということを忘れないようにしたい。
どんなレースもトレーニングもライドも、元気に帰ることが最終目標。