マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

ツール・ド・おきなわ 100km

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ご無沙汰しております。
最近気付いたんですが要点だけ絞って書かないと何から何まで書き始めて結局終わらずアップせず…ってことになるんですよね。

というわけで要点だけ押さえて淡々といきます。
前後の話は気が向いたら書こうかな…。

今シーズン最大の目標として掲げてここまでやってきました。
ツール・ド・おきなわ!社会人レースの甲子園!(この通称は高岡さんが広めたそうな?)
いきなり210kmは無謀なので140kmくらいかなあと考えていたが、本レースに3回出場経験があるAンディ氏曰く「100kmで充分」
そもそもロードレースなので脚切りがある上に上りが死ぬほどあるので本当に実力が無いと集団についていけない…というか完走できない。
新潟の弥彦村での苦い記憶(過去記事参照)を想起した私は迷わず100kmを選択。
他のチームメイトも割と同カテゴリを選択していたのでまあ正解かなあと思いつつ。
まあ実際正解だった。

いかん、この調子だと長くなる。
まずは結果から。

ツール・ド・おきなわ ロードレース100km アンダー39
116位/236位 3h26min28sec Ave31.1km/h
AP169W NP205W TSS260.2 2093kj

惨敗オブ惨敗。お通夜。
敗因は以下の通り。

・山岳メインなのに普通に体重重い
・山岳多いので踏み続けることが要求されるが普通にパワー低い
・というか落車巻き込まれた
オートミールがまずすぎた

まあ要は仕上がってなかった。
言い訳をしても仕方ないが絞るのが遅すぎたし、山岳メインの練習をもう少し増やすべきだった。
少なくとも4W/kgは無いと戦えないだろう。あったとしてもFTPが低すぎるけど。
※レース当時 体重65kg、FTP235でした。FTPは7月に測定してそれ以来だったが恐らくそんなに変わっていない。上がってても240くらいじゃなかろうか。


展開もクソも無いが以下レポート。

同カテゴリのチームメイトはAンディ氏、N村氏、あと誰だっけ?オレンジの人。(転職して元気になって何故か太ったI川さん)
この面子(オレンジ抜き)で何度か仮想TdO練をしたが、私が圧倒的に弱い。なので途中で千切られるのは間違いないがいけるところまではしがみつく所存。…だったのだが。

カテゴリ210と140の間に挟まれながらローリング開始。
早速奥の上りである。試走で少し走ったがまあまあキツい。
そんな中、左側からぽろぽろと千切れた140の選手が。右側からは210の選手が抜いていく。カオスすぎる。
あまりにもカオス過ぎて全くポジションが上げられずAンディ氏と一緒に「やばい!どうしよ!」みたいな感じになってた。
集団での走りが下手…ではなくポジションを後ろにずるずる下げちゃう病に罹患しているN村さんがすいすい前に出ていきクソ焦る。
今までの走りはナンだったんだ。
とりあえず右側に追い抜く流れがあるので少しずつ右に流れていき、それでポジションを上げようということに。
Aンディ氏はそれで少し上げたのかな?必死すぎて覚えてない。
私は右の流れに乗れなかったのでお得意の前の人から絶対に離れないマンになることに。
地味にポジションを上げて上り終える頃には前から10番目くらいの位置取りに成功。
本当はもう少し前に行きたかったがこれ以上は無理だ。

思ったより脚を使ってこれはまずい、と漸く気づく。重すぎる!
そしてそのまま海岸線の下りへ。これがめっちゃ怖い。
平気で60km/hオーバー。しかも密集した集団で。
近くにいたN村さんと「怖すぎ!!!」と二人でビビってた。
ちゃんとフラグ建ててたんだな…うん。

爆速で集団ダウンヒルとは言っても直線なので、まあ余程のことが無ければ大丈夫。
と思ってたら来た。右の方から人が崩れ落ちていく。落車だ。ここ先頭集団だよね?あとレースで初めての落車だ。
あ、終わったと悟ったが、私は左端を走っていたのでブレーキをかけながらいけるか?と思ったが落車の波が目の前まで到達。
大人しく終わりの時を待つことにしたが、縁石の外側の砂地に突っ込めば被害が少なそうだったので最大限速度を落とし、左から突っ込む形で沖縄の大地へダイブ。

一瞬の出来事だったので何が起きたか全ては分からなかったが、「レースに復帰しないと!」と義務感のような何かに体を起こされた。
こうしてる間に集団は行ってしまう。
周りを見る余裕なんて無いのでまずは自分のチャリを確認。
パッと見大丈夫そう。これは意外。
ボトル、ちゃんとある。これも意外…と思ったがよくよく考えるとこのボトルケージのホールド力が親の敵のように硬いので当然だった。そしてこいつは後程反旗を翻す。


道路に出て走ろうとするがチェーン落ち。直そうとするが焦って全く入らない。
そして後ろからはうめき声。やめてください。心が折れてしまいます。
一瞬でも見たら惨状にショックを受けてレースどころじゃ無くなりそうだったので視界に入れないようにする。
そんな時G社員でありAンディ氏の先輩であるK林さんが前から声をかけてくれた。
あなたも巻き込まれたんですかとショックを受けたが、知り合いに会ったことで、落ち着きを取り戻した。うん、チェーンも直った。
すると、隣にAンディ氏が。何故ここに…。軽くパニック。
あんなに頑張ってきたのに巻き込まれるなんて不憫すぎる…。
が、そこは魂の男。「みやくんいける?」と。
実際はこんな落ち着いてなくて叫んでた気がするけど。
頭が状況に追い付いていなかったが、とりあえずまだいけます!と返した。
今思えばこれが私のピークだった。

追走開始。他にもちらほらいたのでAンディ氏が声をかけて集団を形成。
しかしリアが変な感じ。明らかに違和感。あと左足が痛い。
気にしてたら心が折れそうだったので知らない振りをした。
そしてこの集団クソ早い。300W踏まないと千切れる。
ええいままよ。ローテーションに入るがコンマ数秒で先頭交代。
役立たずですいません。
ハイペースだったので多少ギクシャクしたが、徐々に人を増やしていってそれなりの大集団に。
あれ?これなら追い付くんじゃない?
と思ったが脚が売り切れる。流石にペースが合わない。
嘘やろ…もう先頭見えてるのに…。
こうして私のレースは終わった。

Aンディ氏が先頭に復帰できたことを確認して淡々と踏むモードに。
まだこのレース1/4も終わってないんですけど…と絶望しながら海岸線を流す。
この時点で確か20km地点くらい?
ヘロヘロの状態でダムに突入。前も後ろも誰もいなかったが集団が流石に追い付いてきた。
140だったかな?乗っかろうとしたが早すぎてパス。
みんな早すぎ。

Aンディ氏がくれた工程表のお陰でいつ終わるのか分かっていたので淡々と孤独に踏む。
どこが終わりなのか分からないままみんな大好きふんがわダム終了。
学校坂は回復したのでそれなりに。
平坦部分では良さげな集団を見つけたのでひたすらくっついていく。当然上りで千切られる。最早様式美。
そういえば給水ポイントでボトルを左側に合法投棄しようとしたら、左側から上がってきた人にめっちゃ怒鳴られてびっくりした。
びっくりしすぎて何も言えなかった。
投げる前に確認しなかった私が悪かったのかもしれないが、ボトルを投げる場所で迂闊にすぐ隣に出る方がおかしい…。
まあ余裕を持ってやるしかないか。

閑話休題
貰ったボトルの中身が無くなりそうだったので手前に差しておいたロングボトルに手をかける。
…抜けない。ボトルケージを最近エリートの軽量型に変えたのだが、ものすごく硬い。ホールドしすぎ。だいしゅきホールド。
コツはあって、左右にねじりながらやると取れるのだが取れない。
思えばこのケージに変えてから手前に差したロングボトル取るの初めてだ。
いやいや…冗談でしょ?と思いながら割と本気でねじねじしながら引き上げる。
ぴくりともしない。…ちょっと考えよう。
このまま給水無しでいけるか?残り30kmくらい。ジェル系結構あり。
…無理。恐らく普通にジェルじゃ足りないし、重りを持ったまま羽地ダムは越えられない。
諦めてはいけない。坂の度にボトルと戯れる。周りの人はさぞ「なんやこいつ…」って感じだったろうな。私もそう思う。

6回目くらいだっただろうか。あれだけ頑固だったロングボトルがするっと抜けてくれた。
さも当然のように口に含んだが内心めっちゃ安心してた。
そんなこんなでダムを越え、ジャスコ坂を越え、最後の直線へ。
全くパワーが出ない。すると後ろからトレインが。
すかさず乗っておく。100の人もいて声をかけてくれた。
「結構ずっと一緒でしたね!」と。
…一緒?なんのこっちゃ?見かけた記憶無いような。
後で気付いたが私が見かけなかったってことは引かされてたor集団の後ろにいたってことだよね。まあいいけども。
ずっと淡々とほぼ喋らずに走ってきたので少しテンションが上がる。
「スプリントしますか?」と元気よく聞いてくれたが、元気のない私は「いやいいです…」と塩対応。
やりたくてもやれなかったのですよ。勝負に絡めない時点で着順とかどうでもよくなってたし。

その後普通に千切られる。200Wも出ません。
失意のままゴール。終わった…。今シーズン終わっちゃった…。
お通夜状態のまま会場をさ迷い、何とか合流。
色々確認してみたらリアホイールのスポーク曲がってた。
めっちゃ振れててブレーキに少し干渉してたのでもしかしたら多少は影響あったのかも。
まあそれならホイール交換してもらえば良かっただけだし負けに至った筋書きを並べてても意味はない。

すとらばのログとか載せようかなと考えたけどレースを降りた人間のログとか見てもしょうがないなと思ったので淡々と文章だけ。

とりあえずターゲットレースは不本意な形ではあるけど終わった。
後は2回レース出てほんとの今シーズンは終わりかな。
今シーズンの締めは年末にやるけど色々と考えさせられるレースだった。
自分の位置を、現実を痛いほどに伝えてくる残酷なレースだった。

現実を知れたならまだ良い方か。
次は反省して練習計画を立てて淡々と実行していくだけ。
先は長い。目先のことを考えるんじゃなくてもっと先のことを考えないと今は無い。と思う。
不思議とそこまで落ち込んではいなくて、どうやったら強くなれるかをずっと考えてる。
自転車は強くなるまで時間がかかる。そうであればやりようはいくらでもある。
問題は長く続けられるか。何があってもペダルを回し続けられるか。

目指すところはどこか。
それに至るには何を為すべきか。
ゆっくり考えながら、地道にやっていこうと思う。

最後に。
私はチーズナンが好きだが、1ヶ月くらい食べていない。ダイエットの為に。
おきなわが終わったのでもう食べてもいいが、全く興味が無くなってしまった。
食欲が無い訳ではないが、何か食べる気がしない。
まだ終わってない、私のツール・ド・おきなわは。
そういうことにしておく。
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まあ普通にチーズは食ってるけどね!!!!!!!
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