マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

決戦 Mt.富士ヒル

夜が明けた。そして寒い。
4時起床は辛い。
諸事情により窓は開けっぱなしだったので窓際で寝てたM井さんが「寒い…寒い…」って震えてたのがちょっと気の毒だった。

適当に前日買った朝食を食べて準備して自走で会場へ。
くるくる回した感じでは調子はまあ悪くなさそう。
第4ウェーブ以降組で集合。最後の軽量化をし、荷物袋に入れる。
軽量化の流れでこれ要らない、これ要るの話になってまたしてもN村氏と煽り合い宇宙。こいつらいつも煽ってんな。
まあでも7.2kgのオルトレを「クリンチャーホイールにしては軽い」誉めてくれた。
まあ乗る人が9倍以上あるんですが。
N村氏は6.0kgだったかな。相変わらず軽いチャリンコですな。

みんなで健闘を祈り握手をし、ウェーブ毎に別れる。
レース前にこういうのやるの結構好きです。
私はMーくんさんとKへいさんと一緒。
この組み合わせは中々レア。スタートまで少々時間があったので今日の天気の話をしながら親交を深める。
でも本当に天気は微妙だった。

適当に喋ってたらスタートの時間に。ちょっと押してたみたいですね。
ローリングでガンガン抜かれるが気にせず3人で淡々と計測地点へ。
計測地点が分からなかったのでぼーっとしてたら計測開始してたらしい。
が、最初から飛ばすことはせずにFTP値前後まで出力を上げてとりあえず様子見。
集団でいたほうがドラフティング効果があるのは分かっていたがどう考えても集団のスピードが早すぎるのでいくつか集団を見送る。
どうせこんなペース保つわけがない。
ドラフティングは捨てがたいが一定のペースで走るのが一番速いし楽なのであくまでマイペース。
まあ後で抜いた人数考えたら私より大体速かったんだろうけど。

先頭は私固定でまーくんさん、Kへいさんで淡々と進む。
気付いたらKへいさん消えててびっくりしたけど。
要するにまーくんさんとの一騎打ちの構図。
まーくんさんとは一緒に走ったことあまりないけど実力は同程度、負けるわけにはいかない。
加えてまーくんさんはここ最近乗っていないとのこと。
ここ最近乗りまくってる私としては益々負けられない。

時々まーくんさんが痺れを切らして集団に付いてって少しだけ先行するけど大人しく帰ってくる、ということを繰り返してて若干焦る。
が、残りの距離を考慮すると今よりペースを上げると確実に垂れる。
大人しく淡々と踏むことに専念した。
しばらくすると美しい(検閲済)K田さんが居たので応援してパス。
もう少ししたらK谷さんがいたので女性陣の状況を聞き、応援してパス。
更にもう少ししたら愛らしい(検閲済)牛氏がいたので煽り…激励してパス。
垂れていたそうなので一緒に行きましょう!って言ったけどキツかったみたいなのでそのまま行った。
逆に一緒に来られてもこっちはビビっただろうけど。
そしてもう少し行くと最後にN子さん…。本当に速くなられましたな。
いつぞやの養老渓谷ライドのうぐいすラインではあんなに苦しそうで死にそうでしたのに。
人は成長するのですな…(しみじみ)
声を掛けると笑顔で返してくれてどんだけ元気なんだろうと思いつつパス。
とりあえずノルマは果たしたので一安心。

こっから勝負。
本当に静かなので後ろにいるのか分からない時があるけど間違いなくまーくんさんはいる。
どうやって勝とうか考える。
様子見で腰を上げて軽く踏む。気配で付いてくるのが分かる。
逆にこっちが傾斜がゆるんだときにペースを落とすとそれに合わせてくる。
あ、ガチでロックオンされてるわ。
でも先頭交代要求はしない。自分のペースで走れなくなるし、主導権は握っておきたい。
この速度域じゃドラフティング効果なんてあまり無いだろう。

あ、そういえば中盤辺りでK斐さんの集団(I川・N村・Pingpong)に抜かれてたな。
もちろん付いていくことはしない。この人たちとは実力が違いすぎる。

閑話休題。とにかく淡々とゴールまで向かう。
スプリット区間に入り、ちょっとだけスプリット賞に欲が出るがやめておく。
下手すると全てが終わってしまう。
まーくんさんはここでも静かに後ろに付いてた。
恐らくゴールまで付いてくる気だろう。
割と死にそうになっていたが不思議と冷静で負ける気がしなかった。
気付いたらあまり後ろを気にしていなかった。

そして残り数km地点。
「最後の追い風区間だよ!」とスタッフのおじさんが叫んでたので「あっこんなの確かあったわ」と呑気に思い出し全力で踏む。
オルトレの主戦場なだけあってこれまでのとろとろスピードが嘘のようにガンガン進む。
オルトレで風を切って進むこの感覚が好きだ。
アドレナリンドッパドパで気持ちいい。
最初は手頃な人を風避けにしてたが、ペースが合わないのでさくっと抜かし他もガンガン抜かす。
まーくんさんの気配は分からないが踏みまくる。

というかここまで脚を残しておいて正解だった。
そのままの勢いでゴールまで行きたかったが重力に反逆は出来ず失速。
横目で下山組の列を確認し、この人たち速いなあと思ってたら私の名前が呼ばれたのではっとなって踏む。
人が前に居たので「右行きます!」と叫んでゴールスプリント。多分びっくりさせてしまった、すいません。

結果は86分でどうにかブロンズ獲得。
現実的なラインだと思う。
終わった直後は気持ち良く全力を出し切れたのですごく気分が良かった。気分悪くなるくらいじゃないとダメかもしれないが今はこれでいい。
満足の行く結果ではなかったけど先が少しだけ見えてきた。
それだけで十分。元の状態に戻りつつあることと気持ちが上向きになっていることを今は喜びたい。

あ、まーくんさんには勝てました。
そしてA瀧さん、ゴールド獲得おめでとうございます。
来年は入賞ですね。
他の方々も本当にお疲れ様でした。
楽しい時間を過ごさせてくれてありがとうございました。
来年も日ノ本一の山を登りましょう。