マルガリータの瞳

チェレステにやられる毎日。

Super Cycle Enduro R-4 下総 2019

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photo by Nobusan

あれ?また第4戦?って思ってしまった。
一応第4戦で合ってるらしいです。

さて9耐振りにレースに出てきました。
9耐はジョーカー2枚あったので2本立ての劇場が開幕して総合優勝しました。
私は無駄にアタックして目立ち、無難にたすきを繋いだだけなのでレポートは書きません。
まあでも楽しいレースだった!

えー下総エンデューロということで良く練習してるたかやまさんと共に参加してきました。
彼と協調して勝ちを狙いに。
調子が上がってきてるのでとにかくレースを動かして、勝とうと考えていた。
このレースに勝つ気概が無いとおきなわでも勝てるわけがない。
最後の最後まで集団後方で温存して、美味しいとこだけ持っていくのは美しい勝利とは言えない。
折角のレースなのに主体的にならずに何がレースか。
誰が見ても勝者に相応しい走りをすることが大前提。
運も実力の内だが、毎回それ頼りにレースする理由がない。
まあそもそも動いた方が楽しいしね。楽しいのが一番。

あ、射程も居たけど激しい肥大化と著しい弱体化により、戦力にはカウント出来ず。でもちゃんと3時間走りきってたな。

さてまずは結果から。

Super Cycle Enduro R-4 下総 2019 3hエンデューロソロ
6位/38位 3h1min34sec Ave38.9km/h
AP177W NP210W TSS184 1896kj
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oh my……。全然届いてねえ。
というか前回よりNP低いし、L6も短い。
前回がめちゃくちゃ調子良かったのかな。少なくとも今の方が強いはずなんだけどなー。

リザルトはこちら。
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会場は下総フレンドリーパークなのでたかやまさんと自走。
50kmあるかないかくらいなのでまあいける距離。
ダラダラ喋りながら利根川沿いを流す。コンビニに寄ってちょっと時間潰して会場へ。
どうやら聞くところによると、いつもの反時計回りではなく時計回りとのこと。
えーと思いつつ準備をして試走。下りゴールかつゴール付近がピットがあって狭く危ない。登りはゆるーくダラダラな感じ。
苦手な緩斜面だ…。アタックしても言うほど後ろは疲れないだろうな。

事前に色々作戦を練っていたが、残り30分になったら毎周登りでアタックして後ろが疲れたところでそのまま二人で逃げ切るプランで。
たかやまさんは独走力あるので私がドロップしても勝てるだろうという目論見。
エントリーリストを見る限り、警戒すべきは数名。
湾岸の石塚選手、OVERHEATの大野選手、黒澤選手、APEXの秋濱選手、の4名。後はよく知らん。蓋開けてみたら知らない選手が勝ってたのでちょっとでも気になったら名前だけでも検索かけとけば良かったなと。まあゼッケン無いからチームジャージ着てなかったら分からんけど(笑)
面子がいつもより薄いので走り方を間違えなければ勝てるレース。と思っていた………。
スタート前に。お写真ありがとうございます。
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photo by Shatei no Otomodachi no onesan

さて長くなったが以下から。
<レースレポート>
モトバイクなんぞ無いのでローリング無し…と思いきや先頭の人がいい感じにペースコントロールしてローリングスタートというラフなスタート。
50人も居ないので後ろの方に並んでいたが、流石に前に出ないと不安なので緩斜面で一気にポジションを上げて先頭に。本当に参加者が先導してて草生える。
空気を読んでペースを合わせるが、S/G地点の広場が近付くにつれて集団のペースが上がる。まあそうなるよねと思いつつついていき、リアルスタート。

思った通りペースはそんなに速くない。
まあ最初の1時間は様子見も兼ねて大人しくしてるか…と思ったが、気付いたらアタックしていた。
作戦を練りまくっていた当人が早速作戦外の行動。
(まあそうなる気はしていた)
とりあえず登りで6倍~7倍程度で自分の調子を確かめるのと集団をふるいにかけるために踏む。
割とみんなついてくる。まあ最初だし元気か。
ただ割とキツイペースだったようで、隣の選手が「このペース3時間は無理です…」と誰かに話していた。
私も無理です。

2回くらい逃げてみたが不発。というか誰も反応しない。
まあ私もチームジャージ着てないし、誰やねんこいつ状態だっただろう。
写真見れば分かるけどサイズ合わなくなって市販のサンボルトジャージを着てました。ジャストフィット。
たかやまさんもアタックがかかるとチェックしてくれる。助かるぜ。

30分経過したあたりでNPが250くらいだったので、そろそろ大人しくしとくかと。
ローテーションを回しても大したペースじゃないので、その後も集団が緩んだら我慢できずにアタック、みたいなことを繰り返していた(どっちだよ)。事前にアタックの練習はしまくって、耐性はあると踏んでいたのでちゃんと打算はあったんです多分。
派手なジャージの選手がやたらアタックするし逃げるなーと思ったらチームエンデューロらしい。ついでにイナーメのPらしい。強いわけだ。
因みに湾岸の石塚選手が教えてくれた。

それなりに目立っていたのか「チーム(エンデューロ)?」と石塚選手から聞かれた。
最初カテゴリーのことと分からず、友達がその辺にいますと回答してしまったがソロカテゴリーということは伝わった。
今思い返すと3時間走る切るペースじゃないからそれで聞かれたんだろうな。
やはりというか事前にマークしていた湾岸の石塚選手、OVERHEATの黒澤選手、大野選手、APEXの秋濱選手が前で展開して動いていた。秋濱選手は大人しかったな。脚貯めてて後半来るなと思ってた。他もいたけど黒いジャージ多過ぎて分からんかった。
勝った構造計画研究所の選手と黒いビオレーサー着てる選手が強かったかな。

1時間経った辺りかな?
前に何人か逃げてる時に集団が緩んで全然協調出来ていなかった。私もローテーションに加わるが、ペースが上がらない。(というか最初から最後まで前から10番目以内にはいた)
ってかローテーションが回ってねえ。
「逃げられるよ!回して!」と発破をかけるもダメ。
どうしたものかと思っていたら石塚選手がすっと隣に来て「前ブリッジいける?こいつら置いていこうぜ。」とご提案いただいた。
「…行こうと思えばいけます(強気)」と返す。
「俺引くからついてきて!」と男気溢れるお言葉。
登りに差し掛かると石塚選手がハンドサインでちょいちょいと合図をした後に一気にアタック。
6倍以上は出てたかな。つえーなと思いつつ打ち合わせ通りに後ろについていく。
広場に入るちょっと前あたりに後ろを見る。めっちゃ来てて流石に笑ってしまう。というか普通に集団が縦に伸びただけだった。
「ついてきちったな、まあ仕方ない。」と石塚選手。
みんな石塚選手好きすぎやろ。
結局そのペースアップがきっかけで逃げはキャッチ出来た。

その後も散発的にペースアップなど。
気付くと6人くらいで集団から抜けていた。
面子は石塚選手、たかやまさん、私、黒いジャージの方々。
これはいけるのでは?と思ったら石塚選手が「後ろ(の集団)OVERHEAT2人しか居ないからいけるぞ!」と。
強い選手は集団を統率するのも早い。
6人でローテーションを回すが、脚力がバラバラで中切れが発生。
おいおいまだそんなにペース早くないけど…。
ちょうどたかやまさんが先頭だったので「ダメだね、戻ろうか」と声をかける。
石塚選手は「6人もいると流石に脚合わねえな。まあ次いこう!」と。
私としては石塚選手と可能な限り協調したいが、最後まで残られると困るので結果的に良かったなと。
でも一緒に逃げるの楽しかったな。

たかやまさんも調子良さげだったので、ちょこちょこ逃げに乗ってくれたりアタックを潰してくれている。
たかやまさんが逃げてる間は先頭引く理由無いので、脚を温存できて良かったなと。
アタックし過ぎてちょっと気持ち悪くなってたので非常に助かった。

ローテーションしてると黒いジャージの選手が私に手を振ってくれた。
素で「誰!?」と言ってしまう。
思い返すと心当たりが。顔を見るために前に出る。
やっぱりトムズサイクリングさんだった。
うぇーいと声をかけておく。中々調子が良さそうである。
チームエンデューロに参加してたから1時間全力かな。

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photo by Nobusan

きっかけは忘れたが2人で抜け出す形に。
しかも結構引いてくれる。私は本気で逃げるつもりはなかったのでほどほどにしてしまって申し訳ない感じ。
集団が明らかに泳がしてる雰囲気だったので、早々にドロップ。
すまねえ。でも楽しかった。逃げてる間は普通にニヤニヤしてた。奥さんと最初に走ってたイナーメおじさんにピースしてたから私もピースしてあげた。

2時間経過。
脚を使いすぎたのでこの辺からは完全に温存。
ローテーションは入るが少し引いたらすぐに下がる。
でも登りはジャブ程度に5倍で踏んでおく。
周りも終盤に向けて大人しかったので完全に緩むと休まってしまう。
ここで仕掛けられると強いんだけどなー。あのタイミングでたかやまさんと全開でいけば逃げられたかも。
近くにいたのでたかやまさんにはプラン通りにいこう、と伝えておく。表情を見る感じでは疲労は見えない。よしよし。

2時間半経過。残り30分。
……脚が全然回復していない。やばい。
普通に登りがキツくなってきた。いや周りはそれ以上にキツイはず。そうであってくれ。
ペースがめちゃくちゃ緩いのがその証左と信じたい。
と思ったら石塚選手が満を持して登りでアタック。
私は正直ライバルが1人減ったと思った。このタイミングはかなりの博打。逃げられなかったら終わりだ。
たかやまさんに「あれ逃げられると思う?」と確認すると「流石に無理じゃない?」と返される。
お互いの認識は一致していたが、まさかこの後ああなると思わなかった…。
そしてたかやまさんが脚とか背中をつってドロップ。嘘やろ!!!!!
大幅な戦力(2人しかいないけど)ダウンは痛い。まあやるしかない。

残り20分辺り。
そしてここにきてOVERHEATの黒澤選手が登りの度にアタック。6倍踏まないと置いていかれるが、途中で踏みやめるだろと5倍で淡々と行く。案の定斜度が緩んだところで毎回落ち着く。周りがきっちり反応してるのでやめてくれーと思ったが、脚を使ってくれるのは好都合。
石塚選手も視界に留まってくれているので、秒差は20秒もない感じ。いつでも捉えられる位置。
黒澤選手のアタックは最後まで持つわけがないなと途中で悟った…が残り10分辺りで黒澤選手と黒いジャージの選手が逃げの石塚選手に合流。
3人の逃げになった。若干旗色が悪い。だがこちらは集団。有利なのは変わりないだろと楽観した。

残り10分辺り。
程ほどに引いてローテーションを回すが、一向に差が縮まらない。最終盤に向けて全員脚を貯めてるっぽい。この集団に期待はできない。
私もそうだがこのまま行くと逃げ切られる。逃がすつもりは毛頭無いので、ブリッジしかない。
近くにいた構造計画研究所の選手に「ブリッジしましょう!」と声をかける。行けるらしいので登りでアタック。
普通に2人で抜け出せた。ちょっとだけローテーションするが、後ろの集団も活性化したようで追走してきた。まあそりゃそうか。
追い付かないと話にならないので私はこのまま行く気だったが、構造計画研究所の選手が「私は後ろと行きますね」とドロップ。まじかよと思いつつ私も下がる。1人よりは集団で追った方が良いなと。
だが、活性化したのは最初だけで我々が吸収されてからは緩む。かなり疲弊してるっぽい。全然ペースが上がらない。

残り5分。最終盤。
ここまで来たらゴールスプリントだろう。逃げを潰すのが大前提だが。ここで脚を使うとスプリントで沈む可能性が高い。だがそれは逃げも同じ。疲弊していないわけがない。
集団は追う気配すら無いので腹を括る。単独で行くしかない。
登りの終わり手前で一気にアタック。8倍くらい出てたかな。
よしまだ踏めそうだなと思ったら構造計画研究所の選手がついてきた。
彼も覚悟を決めたらしい。「絶対追い付きましょう!」と声をかけて再び二人で追走をかける。
めちゃくちゃ良い引きだった。普通に強くてあれ?連れてって大丈夫か?って思った(フラグ)。
お互い全開で踏んだので僅か1周で逃げの3名をキャッチ。
嬉しくて「やりましたね!」と戦友に声をかけた。
まあ1分くらいの出来事だったけどアドレナリンがめっちゃ出た。

逃げてた3名に黙ってつくのは悪いので「お邪魔します」と声をかけておく。
石塚選手が「まじかよ、もう脚ねえよ」と絶望していた。三味線を弾いてるわけでもなさそう。
さて5人になった。どうやって勝つか。かなり脚を使ったのでするっとどこかで抜け出すのはもう無理。
ゴールスプリントか…と覚悟を決める。
と思ったら後ろに人が…少し遅れてはいたものの数名連れてきてしまったようだ。ほぼ振り出しに戻った。

ジャンが鳴らないが、サイコンの時計を見ると3時間経過。
この周で終わりのはず?これで終わりですかね?と周りに聞いてもみんな自信が無さそう。
終わりか?と全員半信半疑のままゴールへ。石塚選手が差してたが、何か終わりっぽい雰囲気がない。

あれ?もう1周ですかね?と周りに聞いても全員うーんみたいな反応。
とりあえずもう一度ゴールへ。多分終わりだよなと思いつつスプリントしたかったが、ゴール手前が狭くて突っ込むと危ない。というか脚がない…あ、そのままの着順でゴール。チェッカーフラッグが振られてる。終わりらしい。普通に沈んだので全く着れていない。

「何か締まらないですね」と近くにいた石塚選手と話す。
その後は一緒にローテーションを回した選手たちにお礼を言いつつ1周流す。
まあ最後がイマイチでも楽しいレースだった!
射程とたかやましゃん。
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photo by Shatei no Otomodachi no onesan

<反省点>
不本意ながらステルスだったが、それを活かす動きをすべきだった。
⇒強い選手が少ないなら尚更(目立つとすぐマークされる)。勝つことだけ考えるのであれば、私の実力で単独で逃げる理由は無い。終盤からペースを上げて有力勢を引きずり下ろすのが現実的だった。

・脚の使い所さん!?
⇒結果的には序盤で集団の縮小化、存在のアピールをしたことで有力勢との協調が出来たが、結果に繋がっていない。逃げても誰もついてこない。一番反応されたくない最終盤のブリッジに、一番連れてってはいけない人を連れてってしまった。

<良い点>
・当初の予定通り、しっかり主体的に動いて集団に存在をアピールできた。(みんな逃げはスルーしてたけど)
⇒気付いたら動いてた。

・想定よりアタック、逃げが出来た。L6の持続時間がめちゃくちゃ長い。と思ったけど前回の方が長いんだよな。
⇒気付いたら動いてた。

・たかやまさんと上手く協調出来た。
⇒気付いたら…ではなく事前に練習した甲斐があった。勝てなかったが、彼の尽力無しでは6位にすら届かなかっただろう。次もやりたい。次は勝とう。

<今後の展望>
・独走力の強化。FTP底上げ。
・アタックの回数、速度の更なる向上。
・じっと集団で我慢出来ないので予めそれを踏まえた作戦の立案。


といった感じ。
要は自分の身の丈にあった走り方と状況に合わせた最適な作戦だろう。
まあでもこんなに動いたのは初めてだったので非常に達成感があった。というかめちゃくちゃ楽しかった。
今回は結果が伴わなかったが私の目標は変わらずおきなわの勝利。
それさえ達成出来れば他はどうでもいい。

次は富士チャレンジ200です。
魑魅魍魎が跋扈するレースですが、あらたきさんをアシストしつつシングル狙いたいココロモチです。
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photo by Shatei no Otomodachi noonesan
前傾浅いかなと思ったけど悪くないな。


色々あったけど美味い。(次の日きちんと消費しました)
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